






女性のファッションモデル初登場
ショーウィンドウを華麗に彩るマネキン。その最古例は、紀元前1350年代、エジプト王の墓に埋蔵された衣装作成用の木製人形といわれる。衣装着装用マネキンの始まりは14世紀のパリ。
日本では、1894年(明治27)に下谷の呉服店で木くず製の和装マネキンが登場。1920年代に入り、国内でもろう製洋装マネキンの工業化が進むが、変形しやすく高価だった。1928年3月24日、御大礼記念博覧会で高島屋が日本初の女性マネキンを登場させ、大変な評判となる。ただし、使われたのは人形ではなく本物の人間。当時、東京・三越では輸入マネキン約20体を使っていたが、一体約1000円。背広注文服が約40円の時代だった。
