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<真価を証明するために>ジネディーヌ・ジダン「名将につきまとう4つの留保」

2020/09/20 19:00

 
<真価を証明するために>ジネディーヌ・ジダン「名将につきまとう4つの留保」<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori

ジネディーヌ・ジダン率いるマドリ―は、欧州王者に返り咲けるだろうか

photograph by

Mutsu Kawamori

白い巨人の混迷を立て直し、リーガ優勝に導いた昨季。これほど実績を残しながら、なぜか監督ジダンには「しかし」がつきまとう。真の名将への課題とは何か。

 昨季、ジネディーヌ・ジダンは、レアル・マドリーをリーガ史上最多となる34度目の優勝に導いた。

 だが、同じく最多優勝を誇るチャンピオンズリーグではラウンド16でマンチェスター・シティに敗退。フロレンティーノ・ペレス会長の全幅の信頼を受け、またコントロールが難しいマドリーのロッカールームで絶大な影響力を持つにもかかわらず、ジダンは'16年1月の最初の監督就任以来つきまとう留保――《しかし》という言葉をいまだ払拭しきれてはいない――。

 ジダンがわずか9カ月のブランクを経てマドリーの監督に復帰したのは一昨季、'19年3月だった。早々とすべてのタイトルから見放され、シーズン終了までの2カ月半を彼は状況把握と問題抽出に費やした。結論は、移籍したクリスティアーノ・ロナウドの決定力にもはや頼れない以上、別のやり方で戦うしかないというものだった。

 得点が増えないなら失点を減らす。ジダンが採用したのは、マドリーの長い歴史の中でもほとんど馴染みのない守備文化の導入だった。システムも攻撃的な4-3-3から、ボランチをひとり増やした4-4-2に変更。若いフェデリコ・バルベルデが、オーバーラップする両SB、ダニエル・カルバハルとマルセロの背後をカバーした。

 効果は数字に表れた。'19-'20シーズンの失点は25で、'16-'17シーズンの41、'17-'18シーズンの44、'18-'19シーズンの46を大きく下回った。ティボウ・クルトワは、リーガ最少失点GKに与えられるサモラ賞を、マドリーのGKとして12年ぶりに受賞した。

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