情熱のセカンドキャリアBACK NUMBER
クリケット世界最高峰を目指す40歳元プロ野球選手が“コロナでピンチ”でも情熱を持ち続けられるワケ
2020/11/25 17:01

現在は「ワイヴァーンズクリケットクラブ」でプレーしている木村
photograph by
Takuya Sugiyama
15年間プロ野球選手として活躍し、2017年からクリケット選手に転じた木村昇吾選手にセカンドキャリアについて語ってもらいました。全2回の後編です。(前編はこちら)
今やれることを、ただただやるしかない。
世界最高峰と称される「インディアン・プレミアリーグ」(IPL)でプレーするという目標を、コロナ禍によって断ち切られたくはない。スリランカから帰国した木村昇吾は家族との再会を喜ぶとともに、いかなる状況であっても前に力強く踏み出していくことを決意する。
4月に緊急事態宣言が発令されてからは自宅でトレーニングを続けた。小さな庭で素振りをするだけではなく、家族にボールを投げてもらってバットに当てる感覚を忘れないようにした。ウエイトトレーニングはゴムチューブで代用した。早朝や深夜の人のいない時間帯を選んで走るようにした。