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安藤美姫の“出産報道”、千葉すずバッシング…なぜ日本の女性アスリートはスキャンダルの対象になってきたのか?
2021/02/28 17:03

1992年バルセロナ五輪、1996年アトランタ五輪に出場した千葉すず
photograph by
AFLO
人見絹枝が1928年アムステルダム五輪で日本人女性初のメダリストになってから100年近く。男性とくらべると身体面のみならず社会的な境遇においても大きなハンディを抱えながら、女性アスリートたちは、どのように戦ってきたのか振り返る(全2回の2回目/#1から続く)。
日紡貝塚の女子バレーボールチームで主将を務めた河西昌枝は、結婚する前に、監督の大松博文の紹介で3人と見合いをしたが、相手の「優しさ」が「頼りなさ」に見えてしまい、すべて断ったという。厳しい競技生活を通じて精神的に自立したであろう彼女は、結婚する際にも、互いに依存することのない相手を望んだのかもしれない。