医療ルネサンス
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【子どもを守る】遊び(3)毎朝30分 全力ではしゃぐ

 1月上旬の朝、宇都宮市のさつき幼稚園。100人の園児たちが白い息を吐きながら、元気よく園内に駆け込んでくる。これから30分間、全力で遊ぶ「じゃれつき遊び」が始まる。

 送りの父母も参加。「たかいたかい」や肩車、大人が怪獣役になって本気の追いかけっこ、マットレスの上でジャンプ――。大声を上げてはしゃいだ。

 市内の福宮 晴琉なる くん(4)は「たくさん遊んでもらって楽しい」と汗をぬぐい、母親の美穂さん(42)も「生活リズムも良くなった気がする」と笑顔だった。

 遊び終わった園児は冷水まさつをして、朝のあいさつと歌の時間。さっきの興奮がウソのように、整然と並んで合唱を始めた。

 じゃれつき遊びは、同園で40年近く続く朝の日課だ。理事長の井上高光さん(66)は「思いっきりアクセルを踏むことでブレーキのかけかたもわかり、メリハリができる」と話す。

 過去に一度だけ夏の2か月やめたことがあった。とたんに園児たちが無気力になり、集中力も低下したため、再開したという。

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