医療ルネサンス
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再びがんに(1)子宮頸がん「なぜまた…」

再びがんに(1)子宮頸がん「なぜまた…」

子宮頸がんが再発した当時を振り返る女優の古村比呂さん=萩本朋子撮影

 「がんとの付き合いも、やっと終わると楽しみにしていたのに、なぜ?」

 2017年3月13日、女優の古村比呂さん(53)は医師の説明に言葉を失った。

 ちょうど5年前の同じ日。子宮 けい がんで子宮を摘出する手術を受けた。その3か月後には、東日本大震災の復興チャリティーコンサートで朗読を披露。その後も、ドラマやバラエティー番組などへの出演、がんの体験を語る講演活動と、忙しい日常に戻っていた。

 がん治療の区切りとされる5年間を無事に乗り切れればとの思いがあった。6時間以上の睡眠、バランスのとれた食生活など体調管理にも気をつけてきた。「これ以上、何をすればいいのか」。がんは再び重くのしかかってきた。

 骨盤内のリンパ節の4か所に再発があり、抗がん剤での治療が必要だという。とっさに浮かんだのは仕事のことだ。

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