こんにちは。もうすぐ入社後まる6年になるケムコ社員Nです。
今ではすっかり「ゲーム会社で働く」ことに馴染んでしまった筆者ですが、新卒で入社した当時は分からないこと、不思議なことだらけでした。
今のご時世、コンピュータゲームで遊んだことのない人のほうが珍しいくらいかもしれません。しかし、それを作っている会社やスタッフたちのことは未だ謎に包まれているような気がします。
ゲームってどうやって作るの?
ゲームを作るにはどんなスキルが要るの?
スタッフクレジットに載っているこの人たちは一体何をしているの?
そういったことがよく分からないまま、自分を楽しませてくれたゲームに思いをはせ、ゲーム業界で働くことを夢見る方も、少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、そんな心持ちで業界に飛び込むと
ひどい目に会います。
そんなわけで、このコラムでは全12回のシリーズ構成で、ゲーム業界の右も左も分からなかった元他業界人である筆者の視点で、ゲーム会社、ゲームクリエイター、ゲーム制作の実際について、分かりやすく、かつ生々しくご紹介したいと思います。
ゲームが好きな方、ゲーム業界に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。ゲームというものを見る目が、きっと変わると思いますよ!
筆者のスペック
本筋に入る前に、ゲーム業界潜入当時の筆者のスペックを書いておきます。
- 広島生まれ、広島育ち
- 運動神経ゼロ(これまで部活はパソコン、合唱、文芸くらい)
- 国語は得意、数学壊滅
- 某大学院の生物系コースを修了後、24歳で入社
- 大学でのお仕事はおもにイモリとカエルをすり潰すこと
- スキルはDNA関係の調査や操作
- PCはWord、Excel、Photoshopくらいは使える
- 好きなゲームはFPS(ファーストパーソンシューティング)やロボットゲーム、格闘ゲーム、トレーディングカードゲーム(※どれもうまくはない)
基本的にゲーム作りスキルはゼロで入社したと思っていただいていいかと思います。
筆者は地元企業のほか仙台から福岡まで渡り歩きましたが、食品も製薬も見事に全滅しておりました。
さらにゲーム系の企業にも、「企画書を書け」とかいったお題に「??? どうすりゃいいねん」と思いつつ何社かエントリーしましたが、全然だめでした。
5月の段階で最終選考まで進めたのはたしか、遊戯系の会社と回転ずしだけだったと思います。
ただ1社、入社試験待ちのところがありました。そこが今いる会社です。