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[原功コラム]2017.6.6
風雲急告げるミドル級トップ戦線
01:31 15.5MB
ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
■9/16 ゴロフキン対アルバレス後は混戦必至
 
 5月20日、東京・有明コロシアムで行われたアッサン・エンダム(33=カメルーン/仏)対村田諒太(31=帝拳)のWBA(世界ボクシング協会)ミドル級王座決定戦が意外な結果に終わったのは周知のとおりだ。しかし、一方で理想的なかたちとはいかないもののファンのみならず世間の目がボクシング、とりわけミドル級に向いたのも事実だ。このミドル級は日本では重量級のカテゴリーに分類されることが多いが、世界的には文字どおり中量級で、欧米を中心に選手層の厚さに定評がある。現在も世界王座を18度防衛中のゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)や、その絶対王者に9月に挑むサウル・カネロ・アルバレス(26=メキシコ)らを軸に実力者がひしめき合っている。強引な論理と表現になるが、日本側からみれば「村田包囲網」といってもいいだろう。これを機にそのミドル級トップ戦線を総ざらいしてみよう。

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