WBA(世界ボクシング協会)スーパー・IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級統一王者の井上尚弥(27=大橋)が現地時間28日に米国ラスベガスにあるMGMグランドコンベンション内に用意されたボクシングの特設会場「bubble」に入った。
　この日、井上だけが先に拠点としていたホテルからMGMへと移動。MGMのプロモーションのためにMGMリゾーツ社長のビル・ホーンバックル氏と面会した。

　「bubble(バブル)」とは、新型コロナフリーゾーンのことでこの場所へ入るためには、PCR検査の陰性結果を証明するなど厳しく管理されている。試合リングのほかに練習スペースやドクタールーム、食堂など必要なものがすべて完備されている。bubbleでは、無観客試合しか開催されないため、興行収入は放映権料のみとなるが、放映権を高値で購入しなければ、ビジネスが成立しないため、人気と実力が超一流でなければ、ここに呼ばれることはない。10月18日には、ここでワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)とテオフィモ・ロペス(23=米国)によるライト級世界主要4団体統一戦が行われるなど、超スーパービッグマッチのみが開催されるコロナ禍に於けるボクシングの新たな聖地だ。

　日本のモンスターは、ただ、ラスベガスデビューを果たすだけではない、あのbubbleでデビューするのだ!