注目:殺傷能力のある両拳でKOの山を築いている日本スーパーフェザー級王者の尾川(帝拳)の2度目の防衛戦。4月の初防衛戦ではペースはわたさなかったが杉田(奈良)のジャブに目を腫らしてしまった。最後は左フック1発で豪快なノックアウトを演じたがパンチをもらうと一本調子になってしまう面も見られた。冷静に試合を進めながら相手を下がらせ、ボディから崩して豪快なKO勝ちを収めたいところ。挑戦者の松下はキャリア18年目、次戦で51戦を迎えるベテラン。これがタイトル5度目の挑戦となる。ラストチャンスに燃える35歳は2011年、メキシコで当時、世界1位のダンテ・ハルドン(後に三浦隆司の王座に挑戦)に大番狂わせの3回KOした再現を起こすことはできるのか。後楽園ホール改装明けの初戦となるタイトル戦。熱戦を期待したい。