『因縁の一戦に勝利するのは』両者は昨年10月、最強後楽園決勝で激突したが、4回負傷ドローで帝理の勝者扱い、王者・佐藤への挑戦権を掴んだ。しかし佐藤が世界戦決定のため王座を返上・空位に、帝理は再び翁長と拳を交えることになった。しかし帝理にとっては佐藤への挑戦から王座決定戦となり、勝者扱いで決着を見ている翁長との再戦。モチベーションを切り替え、強気で前に出るボクシングを展開できるのか。そして一度は敗者扱いとなった翁長にとって、今回の決定戦はまさに千載一遇のビッグチャンス。日本スーパーフライ級屈指の左ストレート・右フックを浴びせ、悲願の王座初戴冠を目指す。最強後楽園が両者にとって不完全燃焼の内容だっただけに、日本王座決定戦に舞台を変えた決着戦、日本最強の座に就くのは果たして…。　

『岩手2人目の世界王者誕生なるか!!』WBC世界同級3位"みちのく魂"佐藤洋太の世界初挑戦。王者スリヤン・ソールンビサイは160cmと小柄だが、スピード感溢れる左フックと豊富なスタミナを武器とする技巧派タイプ。昨年11月、名城信男を挑戦者に迎えたが、王者は足を使ったボクシングで翻弄し初防衛に成功、勢いに乗って日本初上陸を果たす。対する挑戦者・佐藤は日本同級王座V5を成し、日本最強として世界最高峰に臨む。身長で171cmと王者より11cm上回る"みちのく魂"は、距離を活かしたジャブと突き上げる左ボディ・左アッパーでスリヤン攻略を目指す。王者スリヤンが距離を苦にすることなく、挑戦者の顔面に左フックを浴びせるのか。それとも挑戦者・佐藤がジャブで突き放し、王者に左ボディをメリ込ませるのか…。

『豪腕炸裂なるか!!』日本&東洋ウェルター級2冠王"倒し屋"渡部あきのりの防衛戦。前戦で王者・渡部は、豪腕・右フック1発で挑戦者をキャンバスに轟沈、担架退場で圧倒的強さを見せつけた。指名挑戦者を迎えての一戦、再び渡部の豪腕が唸りを挙げ、リングでアジア最強を証明するのか。対する斉藤幸伸丸は2度目のタイトル挑戦。171cmとウェルター級としては小柄であるが、足を使ったスピード感溢れるボクシングで王座奪取を目指す。"倒し屋"渡部が自慢の一撃で挑戦者を葬るのか。それとも挑戦者・斉藤がスピードでかく乱し、2冠王の足元を掬うのか…。