注目:怪我から復帰した新藤が、花咲徳栄高校ボクシング部の一学年上の先輩、渡部との統一戦に臨む。186cmと長身のサウスポー新藤は、2年前のウェルター級時代にも日本王座を獲得したが、有川稔男(川島)にパワー負けし初防衛に失敗。しかし、階級を上げてからは2連続KO勝ちと力強さが増し、今年5月には丸木凌介(天熊丸木)との決定戦を制し、2階級制覇に成功した。一方、新藤と同じサウスポーの渡部は8月の暫定王座決定戦で、新藤を苦しめた丸木を怒涛の連打で1ラウンドで撃破。暫定王座ながら新藤と同じく日本2階級制覇を達成した。試合後は後輩の新藤に対し「真面目な奴でやりずらいが、決まればしっかり戦うだけ」とコメント。かつて15連続KOを記録した渡部が容赦ない攻撃で王座統一を果たすのか、それとも初防衛してこそチャンピオンと話す正規王者が先輩を返り討ちにするのか――。

注目:新王者の齊藤裕太(花形)が病気のため設けられた暫定王座。抜群のスピードを持つ木村が3度目の正直で悲願の日本王座を獲得するのか、それとも19勝のうち12KOと強打を誇る高野が、日本タイトル初挑戦で戴冠を果たすのか。東西の意地がぶつかり合う!

注目:今年7月に和氣慎吾(FLARE山上)との世界前哨戦を行い、10回TKO負けを喫した前日本スーパーバンタム級王者・久我の再起戦。相手は13年7月に当時のWBA世界バンタム級王者・亀田興毅に挑み判定負け、今年9月には山下賢哉(白井・具志堅)に3回TKO負けを喫したアポリナリオ。現世界ランカーとの対戦も多く、3年前にはあのルイス・ネリ(メキシコ)とも拳を合わせている。場所と相手を選ばないハートの強い選手だが、亀田戦以降は14戦2勝10敗と大きく負け越しているだけに、出直しの久我には大差判定勝ち以上の結果がもとめられる。