注目:7月に完全アウェーの米国でタイトルを奪取した伊藤がホームで迎える初防衛戦。相手は指名挑戦者で同級1位のエフゲニー・シュプラコフ(露)。戦績20戦全勝(10KO)の28歳は、これまでWBO欧州王座、同インターコンチネンタル王座を獲得してきた実績を持つ。発表会見で伊藤は、「日本のファンに見せたい気持ちがあった。ワクワクしている」と凱旋試合を喜び、挑戦者を「相手は前から見ていたが、いやらしいボクシングをする選手。パワーとか突出したものは感じられないが、まとまっているので巻き込まれたくない」と警戒した上で、「背が低い選手なので、どんどんプレスをかけて起こしていく。挑戦者の気持ちを持って攻めて攻めて勝ちたい。平成最後の試合じゃないが、伊藤のKOを狙うボクシングを印象付けたい」と話した。前回同様、初回が大事なのは言うまでもないだろう。鬼門の初防衛戦になるが、重圧を跳ね除けてほしい。伊藤のKO防衛に期待!

注目:これまで数多くの強豪を相手に勝ち抜いてきた井上がついに世界戦の舞台に立つ。井上は同級2位で48戦全勝(33KO)のサウスポー、ペッチと暫定王座決定戦に臨む。発表会見で井上は、掴みかけた世界戦を右拳の怪我で消滅させた2年前を思い出し、「悔しい思いをしてきたが、強い相手と戦い2年前よりキャリアを積んできたので今が良いタイミング。(世界は)必ず獲れる」と自信を示した。この試合に勝てば、12月22日に同級1位のナルディーヌ ウバーリ(フランス)と同級3位のルーシー ワーレン(米)の間で行われる正規王座決定戦の勝者と対戦する。年末の世界戦で井上が兄弟世界王者誕生を目指す!

注目:順調に防衛ロードを歩んでいる拳四朗が、2ヶ月半のインターバルで5度目の防衛戦に臨む。挑戦者の同級8位のフアレスは戦績34戦24勝(13KO)8敗(1KO)2分のオーソドックススタイルでWBC中南米Lフライ級王座を保持する。16年8月にはWBC世界ミニマム級王者のワンヒン・ミナヨーティン(タイ)に挑戦し判定負けを喫した。この階級でナンバーワンの実力者、拳四朗に死角はない。インパクトのある勝ち方が望まれる。