注目:波に乗っている三代が元OPBF王者の竹中を迎える好カード。アマ出身で6戦目にタイトルを獲得した三代は厳しいマッチメークを勝ち抜け2度の防衛に成功。ジャブを軸に右の強打、さらに多彩な攻撃と終盤になっても崩れないスタミナとメンタルが強みだ。チャレンジャーに選ばれた竹中は、元OPBF王者のテクニシャン。階級を上げて今年3月にウクライナ人に優勢に進めたが惜敗。再起戦で大きなチャンスを得た。階級を上げて右ストレートに力強さが増している。最後まで目の離せないスリリングな打ち合いが楽しめそうだ。

注目:タイトル戦2連続KO中の"ミスタータフネス"齊藤がサウスポー鈴木を迎えての指名戦。ここ数戦は攻撃の幅が広がりチャンスに仕留める決定力が身についた齊藤。4月に行われた暫定王者の木村隼人(ワタナベ→引退)との王座統一戦では、壮絶な打撃戦の末、5回TKO勝ちで初防衛に成功。チャンピオンカーニバル敢闘賞を受賞した。一方の鈴木は紆余曲折があったが、念願のタイトル初挑戦となる。 鈴木は前回の試合後に「下手に打ち合いに付き合うつもりはない」と語っており、当日はあの手この手でチャンピオンに揺さぶりをかけてくるだろう。試合の見どころはズバリ「齊藤のサウスポー対策」。序盤から打ち合いに持ち込みたいところだ。

注目:昨年9月にプロ転向し、ここまで駆け足で3戦3勝(2KO)の戦績を収めている重岡が、辰吉丈一郎氏(日本王座)、井上尚弥(大橋※日本王座)、田中恒成(畑中※OPBF王座)に並ぶ国内男子最短タイ記録、4戦目でのタイトル獲得を目指す。日数では、日本最速1年3ヵ月の世界王座獲得記録を持つ先輩の京口紘人(OPBF)がこれまで10ヵ月10日で男子最速だったが、重岡が獲得すれば10ヵ月2日で記録を更新することになる。

佐藤棄権 中止 注目:ともにKOで勝ち上がり勢いのある佐藤と芝が空位のユース王座を争う。馬力のある連打が身上のサウスポー佐藤は8連勝中で日本ランキングも1位に上昇。この試合を勝ち、ベルト獲得とさらに上の王座を目指す。51戦アマキャリアがある芝は、前戦、丁寧なジャブから強弱をつけた連打でKOし準決勝進出を果たし日本ランクも手に入れた。佐藤に勝てばユース王座とランキング上位進出も狙えるだけにモチベーションは高い。強気で鳴らす両者だけに序盤から激しい打撃戦が見られそうだ。