注目:尾川は9月にIBF世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦を計画していたが、相手が来日に難色を示したためターゲットをWBOアジアパシフィック王座に定めた。サウスポーの王者ノイナイは今年3月に坂晃典(仲里)を下し王座を獲得すると、7月には清水聡(大橋)を7回TKOで破り初防衛に成功している。遠い距離から放たれる左ストレートは破壊力抜群で、ジャブも強い。さらに上体が柔らかく相手のパンチを殺すのに長けている。尾川がサウスポーへの苦手意識はなく、これまでの大一番にも結果を残してきた。ノイナイの左を警戒しつつ、ボディ攻撃から崩していきたい。当日はスリリングな攻防が楽しめそうだ。

注目:技巧派チャンピオン末吉の5度目の防衛戦は、元王者の強打者・坂を迎えることになった。末吉は今年2月の試合で大里拳(大鵬)に競り勝ちV4を達成したが、試合後には反省の言葉が並んだ。実力者の坂に勝利し世界へ名乗りを挙げたい。挑戦者で元日本フェザー級王者の坂は、今年4月にWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦に出場するもKO負け。9月に再起戦を飾り日本王座2階級制覇を目指す。両者とも好戦的なタイプで序盤にペースを握ると、一気に決まる可能性もある。