減災カレンダー

07.21

中国・九州北部豪雨

2009年7月21日、山口県防府市で梅雨末期の大雨による大きな災害が発生しました。

当時の振り返り

2009年7月21日、中国地方を中心に広い範囲で土砂災害が発生しました。

特に、山口県防府市を中心とする地域では、斜面崩壊・土石流・洪水氾濫などの災害が発生し大きな被害をもたらしました。

ウェザーニュース会員から届いたリポートからも、当時の様子が伺えます。

豪雨災害発生当時の雨雲レーダーは、このような状況でした。

また、5日後の7月26日には、九州の福岡を中心とする地域でも、豪雨による土砂災害が発生しました。

災害はいずれも、日本付近に数日間にわたって梅雨前線が停滞し、それに伴う豪雨によりもたらされたものです。

教訓:雨量+地質の把握

山口県防府市で、大規模な土砂災害が発生したのは、「地質」が大きな原因だったと考えられます。

この地域では、風化が進んだ崩れやすい花崗岩によって形成された「まさ土」と呼ばれる地質が広がっています。

土砂災害は雨の量だけでなく、地域による地質の違いも加味して考える必要があります。

1時間の雨量が100mmに達するような強雨の際は、崩れやすい地質の地域で、特に土砂災害のリスクが高くなります。

雨の強さに注意するとともに、暮らしている地域の地形や地質を把握することが大事です。

土砂災害の前兆

土砂災害の前兆には、おもに上記4つの特徴があります。

また、それ以外にも「土が腐った匂いがする」「沢や井戸の水が濁る」「異様な匂いがする」「川に流木が混ざる」「雨の日に川の水位が急激に下がる」なども、土砂災害の前兆です。

危険な兆候に遭遇したら、すぐに斜面から離れ、できるだけ丈夫な建物の2階以上の安全な場所へ避難しましょう。

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