飛行機に持ち込み制限があるのは多くの方がご存知だと思いますが、それぞれに細かい規定があることを知っていますか?機内持ち込みについては、国土交通省が定めている危険物は輸送できないルール(航空法第86条)となっています。持ち込めない場合は基本的にはその場で破棄される場合が多いので注意が必要です。
機内に持ち込む機内持ち込み手荷物と、搭乗前に航空会社に預ける預け手荷物の2種類があります。それぞれに大きさや重さの規定があるので荷造りの際には注意が必要です。
機内持ち込み手荷物と預け手荷物の両方で持ち込みを禁止されているのは爆発のおそれがあるもの・燃えやすいもの・有害物質などの危険物とみなされるものです。
種類 | 主なもの |
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高圧ガス | ライター用充填ガス、カセットコンロ用ガス、ダイビング用ボンベ、スプレー缶 |
引火性液体 | オイルタンク式ライター、ペイント類 |
火薬類 | 花火、クラッカー、爆薬 |
可燃性物質 | マッチ、炭 |
酸化性物質 | 漂白剤 |
毒物類 | 殺虫剤、農薬 |
その他 | 放射性物質、腐食性物質、その他の有害物件 |
危険物であっても条件付で機内に持ち込める荷物があります。間違えやすい代表的なものをピックアップしました。
使い捨てライターやマッチ、吸収剤(綿)入りのオイルライター(ZIPPOタイプ)、注入式ガスライターは1人1本までであれば機内の持ち込みはOKです。預けはNGなので、預け手荷物に予備のライターを入れておかないようにしましょう。また、葉巻専用のライターや、オイルタンク式ライター、詰め替え用のオイルやガスは機内と預け共にNGです。
アルコール度数24%以下は制限がありません。24%以上70%以下は5リットル以下の場合、機内と預け共にOKです。70%以上になると両方ともNGになります。ビールやワイン、日本酒などは問題ないですが、スピリタスなどアルコール度数が高いお酒は一切持ち込むことはできません。
マニュキュア・除光液・ヘアスプレーなどは化粧品類のため機内と預け共にOKですが、1容器0.5kg(0.5リットル)以下のものを2kg(2リットル)の制限があります。防水スプレーは化粧品類に分類されません。そのため引火性のガスを使用している場合は預けと機内共にNGです。ただし、引火性のガスを使用していない一部の防水スプレーは預けならOKになります。事前に確認しましょう。
機内への持ち込みはOKですが機内で吸うことはできません。預けはNGです。
スポーツ用や狩猟用の弾は包装を含め5kgまでなら機内はNGですが、預けであればOKです。
サイズ関係なく機内への持ち込みはNGです。化粧ポーチに入った眉毛用のハサミなども没収されてしまう可能性があるので、預ける手荷物の方に入れましょう。
預けで持ち込めますが、機内は持ち込みNGです。
携帯用の充電器でよく見かけるリチウム電池は、機内への持ち込みは可能ですが預けはNGです。容量やワット数などの制限があるので確認が必要です。USB充電器や乾電池式充電器は持ち込めます。
条件によっては超過手荷物料金の対象となり、別途支払いが必要になる場合も。念のため荷物の大きさやサイズを確認しておきましょう。