アダルトサイトにアクセスすると突然「登録完了」となり、料金を請求された。また、スマホでアダルトサイトの広告をタップするとシャッター音がして突然登録され、支払いを請求された。これらは実際に国民生活センターに相談があった、アダルトサイトに関する詐欺の実例です。
同センターによると、詐欺の手口はどんどん巧妙になり、アクセスするつもりはなくても、誤操作やバナー広告をクリックしただけでトラブルに巻き込まれる事例も増えています。結論から言うと、クリックした先でいきなりお金を請求された場合、もし身に覚えがあったとしても、決して支払う義務はありません。
●「60代以上」「スマートフォン利用」が最も狙われている...
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アダルトサイトにアクセスすると突然「登録完了」となり、料金を請求された。また、スマホでアダルトサイトの広告をタップするとシャッター音がして突然登録され、支払いを請求された。これらは実際に国民生活センターに相談があった、アダルトサイトに関する詐欺の実例です。
同センターによると、詐欺の手口はどんどん巧妙になり、アクセスするつもりはなくても、誤操作やバナー広告をクリックしただけでトラブルに巻き込まれる事例も増えています。結論から言うと、クリックした先でいきなりお金を請求された場合、もし身に覚えがあったとしても、決して支払う義務はありません。
●「60代以上」「スマートフォン利用」が最も狙われている
国民生活センターに寄せられるアダルトサイトでの詐欺相談を年代別に区切ると、もっとも多いのは60代以上の男性です。実に、2011年度の1万1千件から2015年度には1万8千件に増えています。また、一人当たりの被害額についても、2016年度前半ではおよそ30万円と、これは2011年度の倍になっています。
●「プリペイド型電子マネー」「退会はこちら」「誤操作の取り消し」に注意!
こちらから連絡を取ると、不安をあおったのち今すぐコンビニなどでプリペイド型電子マネーを買い、その番号を電話で伝えたり、Faxをしたりすれば済むと誘導する手口が多いようです。これは100%詐欺です。決して払ってはいけません。
また、高額な請求画面と共に、「退会はこちら」「誤操作の取り消し」「クーリングオフ」といった文字が表示されることがあります。しかし、これらをクリックするとスマホが自動的に相手に電話をかけるプログラムになっていることも。ここでやり取りしてしまうと犯人の思うつぼです。犯人は、サイトに何時にアクセスしたか、どういう操作をしたか、といったことを伝えてきます。操作はあなたの意思だ、といわんばかりです。しかし、これはまったく問題ではありません。
●なんとトラブル解決をうたう業者も詐欺!?
これらの出来事に焦り、インターネットで解決方法を探すかもしれません。しかし、アダルトサイト詐欺解決を請け負います!としているサイト自体がまた詐欺だったりするので要注意です。連絡すると、またここでの相談料を要求されたりする事態もあり得るのです。実際に全国の消費生活センターでのこういった相談は、2014年度から急増し続けています。
●アダルトサイト詐欺で困ったら「188」へ連絡を
ここまでくると、どうしていいのか、と困惑するかもしれません。しかし、問題はそう難しくはありません。まずは徹底して無視です。相手はこちらから連絡させることを狙っています。連絡すればまた連絡が来ます。一度払ってしまうと脅迫はエスカレートします。
とにかく無視すればとりあえずは大丈夫なのですが、連絡してしまった、その後も困ったことがある、不安だ、という人は、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談しましょう。最寄りの消費者生活センターの番号を教えてもらえます。
また、もし、脅迫されている、しつこく連絡がくるという状況にあれば迷わず警察に相談しましょう。
●スマホデビューの高齢者や子どもたちのトラブル回避のために
インターネットを利用した詐欺は、スマホの普及とともに、不慣れな高齢者や子どもが被害者となりやすいです。事前の注意喚起が最も効果的ではあるのですが、もし、アダルトサイトや出会い系など、人に相談しにくいトラブルに巻きこまれたのなら、また、ご家族・ご友人の怪しい行動や支払いを察知したら、躊躇せずに対応できるように心がけましょう。
<参考サイト>
・独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161110_1.html
・YOMIURI ONLINE:「解約」の罠にご注意~アダルト詐欺相談が5年連続1位
http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20161111-OYT8T50059.html
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