終身雇用制度に変化が揺らぎ始めて少し時間が経ちました。今後この流れはさらに加速しそうです。政府は2017年度内にも、副業・兼業を事実上解禁します。すでに国のモデル就業規則における副業禁止規定を改定しているようです。また、副業を認めると問題になるだろうと思われる長時間労働についても、ガイドラインを策定中とのことです。
●副業は大きく3つに分けられる
とはいえ、副業が解禁されても日中は現在の仕事があるわけなので、実際には帰宅後や休日を使って働くことになります。プレジデントの記事では、副業としてできることを3つに大別しています。1つ目は体力や労働力を売る「カラダ系」、2つ目は技能や経験を売る「スキル...
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終身雇用制度に変化が揺らぎ始めて少し時間が経ちました。今後この流れはさらに加速しそうです。政府は2017年度内にも、副業・兼業を事実上解禁します。すでに国のモデル就業規則における副業禁止規定を改定しているようです。また、副業を認めると問題になるだろうと思われる長時間労働についても、ガイドラインを策定中とのことです。
●副業は大きく3つに分けられる
とはいえ、副業が解禁されても日中は現在の仕事があるわけなので、実際には帰宅後や休日を使って働くことになります。プレジデントの記事では、副業としてできることを3つに大別しています。1つ目は体力や労働力を売る「カラダ系」、2つ目は技能や経験を売る「スキル系」、3つ目がネットを使って稼ぐ「ネット系」です。
「カラダ系」は、とにかく時間と体力が勝負です。コンビニの店員や工事現場作業員、荷物の仕分け、夜間警備といったものが考えられます。求人は引く手あまたです。ただ、夜間の仕事や体力を使う仕事なので、よほど体力に自信のある方でも、日中の仕事をしながらではなかなか厳しいかもしれません。
「スキル系」は、プログラミング、アプリ開発といったコンピュータ系をはじめ、言語翻訳や講師、各種インストラクター、など、専門性を活かした仕事が考えられます。比較的高収入につながりやすいと言えるでしょう。ただし、こういった仕事はすぐに見つかるというわけではないようです。自分を信頼してもらえる人脈作りやアピール術も必要になります。そう考えると、現業での実績や人脈から仕事をもらう、知り合いのつてをたどるといったことが必要になるかもしれません。
「ネット系」は、オークションやインターネット広告で収入を得る方法です。ブロガー、ユーチューバーとして広告収入を得たり、インスタグラマーとして企業と契約したりして稼ぐ、という人もいるかもしれません。しかし、ネット系はどれだけアクセスを稼げるかにかかっているわけなので、一定のノウハウや、たえず情報を追いかけながらトレンドを把握する探究心が必要です。
●自分の「得意」を持っている人が得をする!?
まとめると、「カラダ系」は誰でも出来るが単価は安い、「スキル系」は単価が高いが仕事探しは容易ではない、「ネット系」はかなりのノウハウと探究心が必要、となります。どれも一長一短ですが、もし、ご自身がこれらを副業にできる土台をお持ちであれば、「得する人」と言えるでしょう。また、最近では、趣味で培った知識や、育児・介護の経験を生かしてサービスを提供する「スキルシェアリング」というものも登場しています。自分の「得意」を活かして収入を得られると考えれば、副業解禁は歓迎すべき状況ですよね。
ただし、副業はあくまでも本業に支障をきたさないことが大前提です。本業が疎かにならざるを得ないような副業や、本業の会社に不利益になるような形で副業を行うと、大きな代償を負うこともありえます。副業が一般化していくとすれば、このあたりのことをしっかり意識する必要はありそうです。
<参考サイト>
・RESIDENT Online:週末副業:いま持っているスキルで月10万円を稼ぐには
http://president.jp/articles/-/12880
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