オシャレなデザイン缶や、さわやかな飲み口で人気のエナジードリンク。カフェインの効果を期待して、集中力アップや眠気覚ましに飲む方も多いでしょう。しかし、一方で「依存性がある」「カフェイン中毒になる」などと、体への影響を懸念する声も。
果たしてエナジードリンクは本当に体に悪いものなのでしょうか?
●そもそもエナジードリンクとは?
エナジードリンクとはカフェインを多く含む飲料のことです。一般のペットボトルの水やお茶同様、清涼飲料水にあたります。
医薬品・医薬部外品に分類される栄養ドリンクと違い、「滋養強壮」「食欲不振に効果的」などといった効能や効果を示す文言の表記は認められていません。パワーを引き出...
ジャンル
美容/健康
オシャレなデザイン缶や、さわやかな飲み口で人気のエナジードリンク。カフェインの効果を期待して、集中力アップや眠気覚ましに飲む方も多いでしょう。しかし、一方で「依存性がある」「カフェイン中毒になる」などと、体への影響を懸念する声も。
果たしてエナジードリンクは本当に体に悪いものなのでしょうか?
●そもそもエナジードリンクとは?
エナジードリンクとはカフェインを多く含む飲料のことです。一般のペットボトルの水やお茶同様、清涼飲料水にあたります。
医薬品・医薬部外品に分類される栄養ドリンクと違い、「滋養強壮」「食欲不振に効果的」などといった効能や効果を示す文言の表記は認められていません。パワーを引き出してくれそうな謳い文句につい引きずられそうですが、エナジードリンクの効能が実証されているわけではないのです。
とはいえ、人体に有効な成分が含まれているのは事実。エナジードリンクの主成分であるカフェインには覚醒作用や利尿作用が、カフェインと並び多く含むアルギニンには、疲労回復や筋肉増強が期待されています。実際にどの程度効果があるかはさておき、エナジードリンクのおかげでパフォーマンスが向上したという人は少なくないでしょう。
ではなぜエナジードリンクは「危険」といわれるのでしょう。それはエナジードリンクの成分そのものよりも、“飲む量”、そして“飲み方”に関係しています。
●短時間&多量摂取がカフェイン中毒の条件
一般的なエナジードリンクのカフェイン量は1本につき80~230mg程度。日本でおなじみの『レッドブル』は1本(250ml)で80mg、『モンスターエナジー』は1本(355ml)で142mgとなっています。
カフェインの許容量には個人差があるため「○本以内であれば大丈夫」とは一概にはいえませんが、一度に1000mg(1g)以上のカフェイン摂取で中毒症状が現れるといいます(成人の場合)。これは230mgのカフェイン入りドリンクを4、5本飲み干す計算になります。
しかし、このような飲み方は「度が過ぎる」事例です。通常は1日1本程度であればほとんど問題ないと考えられています。もちろんカフェインに弱い方や子ども、妊娠中の方は避けるべきですが、健康な人でも立て続けに何本も飲むのは危険だと言わざるをえません。
●カフェインは依存しやすい
「エナジードリンクを飲まないと落ち着かない」という人はいませんか。その場合、カフェインによる依存性が原因のひとつと考えられます。依存しきってしまうと簡単には手放せなくなるばかりか、エスカレートしてより強い効果を求めようとし、結果的に多量摂取につながってしまいます。
実際にエナジードリンクだけでは足りず、カフェインの錠剤に手を伸ばして多量に飲んでしまい、中毒を起こす事例も起こっています。
よって、エナジードリンクを「逃げ場」のように考えている人は、エナジードリンクについて認識することはもちろん、自身の生活環境や置かれている状況などを見直してみることも大事ということでしょう。
●常飲による糖分の摂りすぎに注意
カフェインの効果ばかりに目が行きがちですが、ドリンクに含まれる糖分の量も抑えておいたほうがいいでしょう。
『レッドブル』のオフィシャルウェブサイトによると、「100mlあたり11gの砂糖類(砂糖、ぶどう糖)」が含まれ、「りんごジュースやオレンジジュース100mlあたりに含まれる糖分に相当」するとあります。
糖分を取り過ぎれば、肥満や糖尿病、脳卒中、心臓病のリスクも高まります。エナジードリンクを常飲している人は、糖分の摂取量にも気を配りましょう。
●常識的な範囲内で楽しむ
エナジードリンクそれ自体は、決して悪いものではありません。しかし、ほかの栄養ドリンクよりもジュース感覚で飲みやすいため、つい過剰摂取につながってしまいがちです。
何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」。気になる人は成分表をチェックし、自分の体質や体調を考えながら、常識的な範囲内で楽しむようにしましょう。
<参考サイト>
・レッドブル・オフィシャル・ウェブサイト
http://energydrink-jp.redbull.com
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