大きな地震など災害時に携帯電話はなくてはならないツールになっています。2011年の東日本大震災では、スマホや携帯Wi-FiでのSNSを多用した救助や支援要請がなされました。こうした災害時に問題となるのは電波状態と回線の容量です。
携帯の電波圏外は、無線基地局の増設など大手キャリアの企業努力でだいぶ少なくなっていますが、回線に集中アクセスした場合の容量にはやはり問題が残されています。災害が大きくなればなるほど、瞬間的にアクセス集中し、つながりにくくなります。大手キャリアとして、ドコモ、au、ソフトバンク、それぞれのつながりやすさは実際のところどうなのでしょう。
●つながりやすいキャリアはドコモ
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大きな地震など災害時に携帯電話はなくてはならないツールになっています。2011年の東日本大震災では、スマホや携帯Wi-FiでのSNSを多用した救助や支援要請がなされました。こうした災害時に問題となるのは電波状態と回線の容量です。
携帯の電波圏外は、無線基地局の増設など大手キャリアの企業努力でだいぶ少なくなっていますが、回線に集中アクセスした場合の容量にはやはり問題が残されています。災害が大きくなればなるほど、瞬間的にアクセス集中し、つながりにくくなります。大手キャリアとして、ドコモ、au、ソフトバンク、それぞれのつながりやすさは実際のところどうなのでしょう。
●つながりやすいキャリアはドコモ
2011年の東日本大震災以降、最も大きな地震災害にみまわれた熊本では、つながりやすさは、Twitter投稿のまとめによるとドコモの優位性が際立っていたようです。
一方、10月下旬の鳥取地震では、通話が集中しているため、ドコモの携帯電話から鳥取県内の固定電話への通話がつながりにくくなっているというニュースが流れました。ちなみに、携帯電話同士の通話には影響は出ていなかったとのことです。
ということで、実際のところは状況や条件などから適切に評価されるべきですが、これまでの災害時に「繋がる携帯スマホはドコモ」と被災者が語る言葉には説得力がありそうです。特に地方在住者は、大手キャリアの無線基地局のカバー率だけでなく、集中アクセスへの対応状況を確認して契約するようにしたいですね。
●災害時の危機管理として、覚えておくべきこと
あらゆる状況を想定して、通信各社では、災害時でのこうした通信マヒに対して、家族や知人との間での安否の確認や避難場所の連絡等をスムーズに行うため、固定電話・携帯電話・インターネットによって、「災害用伝言サービス」を提供しています。
ユーザーとしては災害時の危機管理として、パニックに陥らず、こうしたサービスの使い方を知っておくことと、集中しやすい通話回線のアクセスを避け、ショートメッセージやインターネット上のTwitterやSNS経由で連絡できるように、アカウントを取得したり、使い方を覚えておきたいところです。特に、こうしたITリテラシーが不足している老年世代へサポートが望まれます。
こうしたITリテラシーも大事なポイントとなりますが、やはり、つながりやすさを確保するための危機管理を主要キャリアには求めたいところです。ユーザーとしては、予備バッテリーなど電源確保を怠りなきように。
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