肌コラム

Vol.06:ついに発見、シワ解消法!

(08/20UP)

「25歳はお肌の曲がり角」とよくいわれますが、25歳から急激に老化し始めるわけではなく、20歳あたりからすでに老化が始まっています。20歳といえば、お肌が一番輝いている頃のはず…、そんなピチピチな肌の奥で、すでに衰えが始まっているなんて、ホント怖い話です。お肌の老化が始まると、細胞が衰え始め、新陳代謝のスピードが遅くなり、各機能がジワジワ低下…そして、衰えが肌の表面に出始めるのが25歳くらい。その辺りから、顔のシワが徐々に現われてくるのです。

シワは、どうしてできる?

紫外線

紫外線は、皮膚を乾燥させるだけでなく、皮膚内部の組織を乱して老化を促進させます。これは、皮膚の弾力や水分を保っている可溶性コラーゲンが、紫外線によって変性をおこし、不溶性のコラーゲンに変わってしまうからです。すると、皮膚は、弾力性や保水性を失い、だんだんと衰えてしまうわけです。日焼けによる『色素沈着』は目に見えますが、組織の破壊というのは見ることができないので、気がつかないうちに進行していくことが多いのです。

乾燥

乾燥もまた、お肌の老化を進ませてしまう要因です。紫外線による乾燥だけでなく、冷暖房や、風、冷たい外気もお肌を乾燥させてシワの原因になってしまいます。

加齢による老化

皮膚は筋肉運動と共に伸縮します。シワはこの筋肉運動によって一時的にできる“皮膚の溝“。筋肉の多い場所やいつもよく動かす場所に現れます。表情豊かな人ほど早くできやすく、イライラしたり、神経質な人ほど早くシワが増えるようです。
さらに、睡眠不足や過労、食生活のアンバランス、皮膚の炎症や血液の循環不良もお肌に影響を与えてしまいますので要注意。

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あなたの顔に現れているシワは、年相応のシワですか?

10代

顔のシワはほとんどない状態。ただ、肌の乾燥や間違ったスキンケアによって、一時的な小ジワ(ちりめんジワ)が発生することがあります。

20代

肌の見た目は、ふっくらプルプルとして弾力がありますが、肌内部での老化が始まっているため、特に、ほうれい線(正面から見た時に、八の字形に見える小鼻の横から口の両端に伸びるシワ)が目立つようになってきます。肌細胞の生まれ変わりが少しずつ遅くなって、20代後半から徐々に表情シワや、乾燥によるシワが現れはじめます。

30代

顔の表情筋が衰えてくるため、タルミやシワが目立ってきます。30代半ばからは、目尻に放射状に現れる「カラスの足跡」が急増。その他、おでこ、眉間、目元、ほうれい線がはっきり分かるようになってきます。

40代

肌のハリ、弾力、うるおい、柔軟性が低下するため、顔の各部分のシワが、かなり深く刻まれてきます。アゴの下や首元、下まぶたにドレープ状の横ジワが現れてきます。

50代

閉経と共に、女性ホルモンのエストロゲンの生産量が激減するため、コラーゲンが減少、皮脂分泌が少なくなることで水分が蒸発しやすくなり、乾燥肌になることも。この時期になると、唇に縦ジワができたり、口の周りに放射状にシワが見られるようになります。

シワのでき方にはかなり個人差があって、普段の生活習慣、スキンケア方法などによって、かなり差がでてきます。あくまで目安として、参考にしてください。

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シワの種類は2つあり

シワには表皮性と真皮性の2種類があります。

表皮性のシワ

ごく初期段階の浅いシワ。肌の乾燥が主な原因で、目元・口元にできる浅くて細かいシワなので、ちりめんジワとも呼ばれます。比較的浅いシワなので、改善が期待できるシワです。

真皮性のシワ

シワのヒダが深部(真皮)までしっかり刻み込まれて、口元や額や眉間にくっきりと現われる大ジワ、加齢ジワとも呼ばれます。主な原因は、加齢によるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の減少や変性、紫外線による肌老化です。シワが真皮層にまでくっきり刻まれているので、一度できてしまうと、消すことが困難です。
表皮性のシワか真皮性のシワかの見分け方は、シワを指で押し広げた時にシワが消えれば、まだ浅いシワ(小ジワ)。また、お肌を濡らした時や無表情のときに線(シワ)が消えていれば、こちらも小ジワです。

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シワを忘れるマイナス10歳の治療法!?

1 小ジワ・ちりめんジワ

肌が乾燥すると潤いがなくなってできるのが細かいちりめんジワ。肌の乾燥が主な原因なので、ビタミンCローションなどの化粧水で水分をしっかり与えつつ、保湿クリームなどの油分もプラスしましょう。
表皮が萎縮して起きるので、ケミカルピーリングなどで、表皮の構築を変えれば改善することができます。また、表皮細胞のヒアルロン酸の産生促進や真皮の繊維芽細胞(せんいがさいぼう)によるコラーゲン産生促進作用のあるレチノイン酸も有効です。

2 目元のカラスの足跡

目尻にできる深く刻まれたシワのことを、カラスの足跡といいます。これは乾燥だけでなく、加齢や紫外線の影響で線維芽細胞が衰え、コラーゲン線維やエラスチン線維が弾力をなくすことが原因の深いシワ。ちりめんジワの様に細かいシワと違って、保湿をしても薄くすることはなかなか難しいようです。
ですので、肌の真皮のボリュームアップとなるヒアルロン酸注入が効果的。

3 ほうれい線・額・眉間・口唇周囲、下瞼にあるシワ

ほうれい線ができてしまうのは、皮膚の脂肪を支える組織が弱まり、重力により下方に皮膚が垂れ下がってできるタルミが、シワになってしまいます。
一度できてしまうとやっかいな「ほうれい線」ですが、化粧品や外用治療では、治りませんから、シワの部位にヒアルロン酸などの安全な物質を注入してシワを治します。効果は半年から1年持続します。

4 表情ジワ(顔面表情筋の収縮で生じるシワ):眉間・眼瞼周囲の笑いジワ

イライラして眉間にシワを寄せる、大笑いしてできる目元のシワなどは、表情ぐせによってできるもの。表情が元に戻ればシワも消えますが、年齢とともにシワが戻りづらくなり、折り紙のように折り線が深くなり、やがて真皮ジワに変わってしまいます。
ボトックス注射注射が最も効果的な治療で、他の方法では治せません。効果は3~4ヶ月ほど持続。皮膚科・形成外科で受けられます。

5 大きいシワ(首・頬・側頭部・前額部)

顔のお手入れは十分なのに、首のケアは無頓着という方がいますが、首元は人の視線が思った以上にいく場所。深いシワで、タルミによって生じています。つまり、加齢と共に骨から骨膜、筋肉、筋膜、皮膚までのつながりが弱くなり、重力による軟部組織の下垂が原因です。
基本的には、外科的手術で引き上げる(フェイスリフト)がおススメです。

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シワを作らないための美肌術

シワの中でも、“仮性ジワ”と呼ばれるものは、肌のお手入れを怠った時に、皮膚の水分が減少して、一時的に現れるシワのことです。これをそのままにしておかないように。まずは『乾燥』を防ぐことがポイントです。

洗顔時の乾燥を防ぐために、ぬるま湯で保湿洗顔

水分をたっぷり与えて、きちんと油分も補う

化粧水(ビタミンCローション)をコットンに含ませてローションパックをしたり、パッティングをしたり、その後に乳液や保湿クリーム(コエンザイム、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなど配合)を補って、蓋をしましょう。美容液だけでは、油分が少ないので、その上から必ず別の油分のものを補ってください。

日中は保湿ファンデーションで、紫外線と乾燥から肌を守る

お肌は常に、水分が蒸発していますから、保湿ファンデーションを使うことで、乾燥をかなり防ぐことができます。ファンデーションのタイプも、乾きやすいパウダータイプよりも、保湿力の高いクリームタイプ、リキッドタイプがベストです。

紫外線対策や抗酸化物質をしっかり食べる

これを毎日続けているだけでも、お肌の老化はかなり防ぐことができます。毎日の努力が、1ヵ月後、半年後、1年後には他の人と大きく差をつけてくれます。
しかし、こんなに気をつけていても、できてしまったシワは・・・残念ながら、ご自分ではケアができません。こんな時は、クリニックに行きましょう。

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監修:乃木田俊辰 新宿南口皮膚科 院長 医学博士 皮膚科専門医 美容皮膚科・レーザー指導専門医 東京医科大学 皮膚科兼任教授

「健康」と「美」は万人が求める究極の目標であり、人生を有意義に送る基本です。この原点を忘れずに、皮膚に関するトラブル、悩みに適切に対応できるように心掛けております。
当クリニックは、今までの皮膚科やエステとは違うオールマイティーな皮膚科です。 皆様がたの「My皮膚科」としてお役に立ちたい所存です。
URL:http://www.hifuka.com

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