「子宮美人」をつくるコラム

女性のカラダを芯から冷やす
夏冷えの落とし穴

 女性の美と健康を支える子宮をしなやかで健康に保つには、そのまわりに新鮮な血液がたっぷり、スムーズに流れていることが大切。けれど現代の暮らしには、子宮を冷やしてしまう危険因子でいっぱい!長時間のデスクワーク、運動不足、ストレス……。原因はさまざまですが、実は夏にこそ「子宮冷え」の落とし穴が隠されているのをご存じでしょうか?

 そもそも女性はエネルギーを生み出す筋肉量が男性よりも少なく、体質的にも冷えやすいもの。しかも汗で濡れた服が急激な冷房にさらされたり、無防備な薄着でいることで、体温はどんどん奪われるいっぽう。また、女性に多い皮下脂肪は熱を通しにくく、一度冷えるとあたたまりにくい性質のため、男性に合わせたエアコンの温度設定で、カラダが芯から冷え切ってしまうんですね。

 しかもこの時期は、暑さによって消化機能や睡眠の質が低下しやすく、内臓全体の働きも弱って血流が停滞しがち。そこへ骨盤のゆがみが加わると、周辺に張り巡らされた主要な血管がさらに圧迫され、生理痛をはじめ、ホルモンバランスの乱れからくるさまざまな不調を招いてしまいます。

あなたは大丈夫?
簡単「子宮冷え度」チェック

 もし下腹部をさわってひんやり冷たければ、体の奥から冷えが進んでいる証拠。子宮が冷えて婦人科系の機能が低下し、東洋医学的にいうと「気・血(けつ)・水(すい)」という3つの要素が流れる経絡が滞った状態です。「気」は生命のエネルギー、「血」は血液、「水」は体液のことを指しますが、なかでも暑いからといって水分をとりすぎると「水」のバランスを崩し、老廃物を排出する働きが低下して「水毒(すいどく)」がたまると言われています。その結果、体に熱がこもってうまく逃せない悪循環におちいることも……。

 つまり夏の冷えを改善するポイントは、中にこもった熱をうまく逃がしながら、カラダを内側からあたためること。そのためにも、これまででご紹介した『子宮美人ヨガ』と食生活の工夫で、カラダを改善していくことが大切なのです。

 たとえばきゅうりやナスなどの夏野菜は体を冷やすと言われますが、これは熱をうまく逃がす旬の食べ物の働きによるもの。また、冷たい食べ物や飲み物のあとには、「白湯」を飲んで内臓をあたためるのも効果的。白湯は消化を助けて体内の毒素を流し出すデトックス作用も高いので、朝の起きぬけに1杯の白湯を習慣にするのもいいですね。

 お湯を沸騰させるだけで簡単な白湯は、好みでスパイスを加えるのもおすすめ!ドライジンジャーは生理痛に効果があるとされ、またシナモンには血行促進&血糖値を調整して甘味を強く感じさせる作用があり、スイーツをやめられない冷え性の人に向いています。香りと風味を楽しみながら、子宮を内側からあたためる毎日の習慣にぜひ取り入れてみてくださいね。

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は、『子宮美人ヨガ』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

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