お花見のマナーと粋な演出

三浦 康子
三浦 康子
今年のお花見計画をたてましょう♪
全国各地から桜便りが届く時季となりました。お花見したいな~と思っている皆さまに、お花見を楽しむヒントをご紹介します。

【 INDEX 】
1. いろいろな花見のしかた    
2. お花見(花見の宴)のマナーと粋な演出
3. 花より団子 ~花見団子/桜餅/食べる桜  

いろいろな花見のしかた

桜の表情は実に様々…
今年はどんなお花見にしましょうか? “いつ・どこで・誰と・どんなふうに”の中味をちょっと変えてみるだけで、ひと味違うお花見となります。

■いつ?
<開花時期>たおやかな咲き始め、華やぐ満開、桜吹雪の舞う散り際など
<時間帯>静寂につつまれた朝、賑やかな昼間、しっとりとした夜桜など

■どこで?
<距離>近場ですませる、少し遠出をする、旅に出るなど
<場所>有名な名所、秘密の穴場、いきあたりばったりなど

■誰と?
家族と、友人と、恋人と、ひとりでなど

■どんなふうに?
ボートから眺める景色も格別です

<状況>宴会メイン、散策メイン、ドライブメイン、ボートや船に乗るなど
<その他>写真撮影をしたい、絵を描きたい、音楽を聴きたいなど
<飲食>本格的な宴会、軽く食事、お茶程度、飲食無しなど


お花見(花見の宴)のマナーと粋な演出

お花見には、マナーも風情も大切です
お花見の王道といえば、宴会!平安の昔より、桜を愛でては歌を詠み、宴を開いていた名残が現代のお花見ですから、当然といえば当然でしょう。

そこで、いにしえのエッセンスをちょっと取り入れてみるのも乙なもの。風情あふれる演出や、表現(ガイド・三浦はこれを “桜ことば”と呼んでいます)をさりげなく散りばめてみてはいかがでしょう。

■場所とりはスマートに
誰だっていいスポットを確保したいもの。必要以上に広いスペースをとるのは野暮なことです。

■敷物の配慮
花見の際の敷物を花筵(はなむしろ)といいかえるだけでも風情があります。また、ビニールシートを根元に敷くと、根を傷めたり呼吸困難になったりするので注意しましょう。花ござを用意すれば桜に優しく雰囲気も満点です。

■花見弁当にひと工夫
お弁当を風呂敷に包んで行き、その上に料理を広げると美味しさ倍増。市販のお弁当も重箱に詰めなおすと情緒があります。また、桜の食材(下記参照)もおすすめです。

■花見酒の極意
酒器の中にひとひらの零れ桜(こぼれざくら)……花見酒はほろ酔い程度におさえ、桜に酔うのが風流です。

■カジュアル野点を
野外で抹茶を点てることを野点(のだて)といいますが、抹茶に限らず緑茶や紅茶などお好みの茶葉とお湯を持参し、桜の下で味わってみてはいかがでしょう。子供たちにも風雅なひとときをもたらします。桜湯(下記参照)も美味しいですよ。

■花冷え対策を
桜の頃は陽気が定まらず気候も不安定で、冷え込む寒さを花冷えといいます。羽織るものやブランケットを持参すると安心ですね。

■大騒ぎしない
そ、それはNG!?

自分達だけ楽しければいいなんて野暮天です。静かに過ごしたい方や、近隣の住民にも配慮しましょう。

■ごみを出さない
なるべく使い捨てのものを使わず、プラスチック皿やおしぼりなどを活用し、自分達のごみは持ち帰りましょう。

■さりげなく“桜ことば”
「花筏」「花の浮き橋」「桜影」「花あかり」「花かがり」「花疲れ」などを知っていると、桜ことばの美しい響きがあなたに重なります。
・詳しくは⇒花あかりに誘われて…さりげなく桜ことば


花より団子 ~花見団子/桜餅/食べる桜

花より団子!?
「花より団子」ということわざは、花を眺めて楽しむよりも団子を食べて食欲を満たすことをいい、実際に利益のあるもののほうを選ぶことのたとえ。やはり、これがないとつまらない!?

【花見団子】 
昔から花見のお供として親しまれてきたため、「花見団子」と呼ぶようになりました。白・桜色・緑の3色の串だんごは、「雪の白で冬の名残りを、桜色で春のよろこびを、よもぎの緑で夏のきざしをあらわしている」、「桜の花の様子をあらわしている」などといわれています。


【桜餅】
つぶつぶの食感が人気の「道明寺」

桜色の餅を桜の葉の塩漬けで包んだ桜餅には、関東風と関西風があります。
<関東風>
小麦粉の生地を焼いた皮で、あんこを巻いたクレープ状。隅田川沿いの桜の葉を使って長命寺の門前で売り出されたことから、「長命寺」と呼ばれています。
<関西風>
もち米でできた道明寺粉の餅で、あんこを包んだまんじゅうタイプ。つぶつぶした食感が特徴で、「道明寺」と呼ばれています。
・詳しくは⇒ 「桜餅」 関東風と関西風どっちが好き?


【桜の葉の塩漬け】
やわらかくて毛が少ない大島桜が主に使われており、9割以上が伊豆地方で生産されています。桜餅でおなじみですが、葉の大きさに関西と関東の好みの違いがあり、関西では小さめのもの、関東では大きめのものが好まれるとか。包むことで、桜の香りや塩気がついて風味が増し、葉そのものを食べることもできます。おにぎりやデザートなど様々な料理に使える食材。


【桜の花の塩漬け】
お湯を持参し、花見の席で桜湯を…♪

八重桜を塩漬けしたもので、江戸時代から親しまれてきました。炊きこみご飯、混ぜご飯にしておにぎりや桜寿司を作ったり、お茶漬けにしても美味。お菓子に使うと、塩気が甘みをひきたててくれます。

また、お湯の中で花が開きほんのりと香りたつ「桜湯」は、お湯を注ぐだけで出来るめでたい飲み物。「桜茶」だと“お茶を濁す”に通じるため、“花が開く”よう「桜湯」というのが一般的です。


【さくらんぼ】
桜の実を意味する「桜ん坊」に由来しますが、食用にされるのは品種の違う西洋実桜なので、通常お花見している桜の実は食用にはなりません。旬は初夏。


【花見弁当】
おにぎりに桜の花の塩漬けをプラスするだけで◎

花見の席ではなんでも美味しい! さらに、桜の食材を取り入れると、風情溢れるお弁当になるでしょう。


【関連記事】
■ 見ごろは?桜の開花情報と桜前線
■ お花見がもっと楽しくなる桜の基礎知識
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