SPFとPA、光老化対策の日焼け止めはどう選べばいい?

高瀬 聡子
高瀬 聡子

光老化の原因となるUV-Aを防ぐPAとは

日焼け止めの強さを表すSPFとPA。SPFは、UV-Bを防ぐ数値を示しています。UV-Bは、波長が短く、真皮にまでは到達しませんが、しみやそばかすの原因になる紫外線のこと。
光老化の原因となるUV-A

光老化の原因となるUV-A


PAは、Protection Grade of UVAの略で、UV-Aによって肌が黒くなる「サンタン」を
どれほど遅らせるかを数値化したもので、+の数が多いほどカット力が強くなります。UV-Aは波長が長く肌の深部(真皮)まで届いてコラーゲンやエラスチンといった弾力線維を破壊します。UV-Bと比べてそれほど急激な作用はありません。しかし知らず知らずのうちに肌のハリや弾力を失わせ、シワや毛穴の原因となる光老化を促進させているのは実はUV-Aなのです。

しかもUV-Aは波長が長いため雲や窓ガラスも通り抜け、晴れた日にしか心配がいらないUV-Bよりも20~30倍の量が注がれています。ですから、曇りの日は日焼け止めを塗らなくてOK、は光老化を加速させる大きな間違いと言えます。ついついSPF値を重視しがちですが光老化から肌を守るのであればPA値を気にして選ぶことも大切です。


紫外線を上手に防ぐための注意点

デイリーに日焼け止めを使用する際は、SPF25~35 PA++、アウトドアやレジャーであればSPF40以上PA+++以上と使うシーンに合わせて選びましょう。今年は、SPF50+PA++++の日焼け止めが各メーカーから多く発売されています。以前のものに比べると、肌に負担が少なく塗り心地も格段に良くなっています。気になるアイテムがあれば、試してみるのもよいでしょう。

数値はあくまで目安ですので、2h~3hごとにこまめな塗り直しが必要です。汗をかいたら2時間おかずに、すぐに塗り直すことを忘れずに。肌が弱い方は、紫外線吸収剤が入っていないものや、敏感肌タイプのものを選ぶようにしましょう。日焼け止めだけでなく、洋服や帽子、サングラスなども活用するとよりカット効果が高くなります。

紫外線を浴びた直後は肌に炎症が起こっていますので、まずは冷やし、ほてりがおさまったらローションパックなどで水分補給をし、その後乳液などで保湿を行います。炎症が落ち着いたら、メラニンの排出を促す「角質ケア」とメラニンの生成を抑える「美白ケア」を行うとよいでしょう。

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