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巨人、鯉の鬼門破れず 宇佐見の不敗神話も「7」で途切れる

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「宇佐見が先発すれば不敗」の神話も途切れた

 巨人が20日の広島戦(マツダ)で最大7点差をひっくり返しながら、延長10回2死からの逆転2ランで悪夢のサヨナラ負け。昨年8月からこの球場での連敗は「10」まで達し、“新女房”の不敗神話も途切れた。

 「よく追いついて、ひっくり返したんですけどね」。高橋監督がそう振り返ったように、坂本主将が故障離脱しても8連勝中のチームは、大量7点を先行されてもたくましさを見せた。

 補強組の陽とマギーがそれぞれ3ラン。再び2点差に突き放された直後の7回には、2年目の吉川尚が2点適時打で同点に。その裏に3番手で登板した43歳の上原が無失点に抑え、日米通算100勝、100セーブ、100ホールドを達成。延長10回には22歳の4番・岡本の17号ソロでついに試合をひっくり返した。

 2016年から蹂躙され続けている、カープ戦の潮目を変えそうなほどに、劇的なエピソード満載の大逆転勝利まであとアウト1つ。だが鬼門はかくも恐ろしいものか。1点リードの10回2死一塁から、抑えのマシソンが投じた153キロの高め速球は、途中出場の下水流に痛打され、無情にも右翼席に吸い込まれた。

 チームの連勝は「7」でストップ。さらに前回6月末のマツダでの3連敗で信頼を失い、主戦捕手の座を追われた小林に代わって、新人の大城と併用されている宇佐見真吾捕手(25)が、先発出場した試合の不敗神話も「7」で途切れた。

 期待の打棒はさえなくても、チームを勝たせる神通力を示してきた宇佐見だが、この日は延長10回から“抑え捕手”の小林と交代。結局は小林がまたも赤ヘル軍団に泣かされることに。高橋監督は「マシソンでこうなったのは仕方ない」と受け止めたが、もしも宇佐見のままだったらショッキングな敗戦は避けられたか。あと1死で首位に4ゲーム差まで迫れたはずが、徒労感とともに自力優勝が22日にも消滅する危機を迎えた。

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