中井貴一、三船敏郎賞受賞に感慨 京都との“縁”明かす<京都国際映画祭2019>


【モデルプレス=2019/10/17】17日、京都・西本願寺にて「京都国際映画祭2019」のオープニングセレモニーが行われ、同イベントが開幕。俳優の中井貴一が、国際的な活躍を期待される俳優に贈られる「三船敏郎賞」を受賞し、レッドカーペットにて報道陣の取材に応じた。

中井貴一(C)モデルプレス
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◆中井貴一、三船敏郎さんとの思い出を振り返る

これまで、役所広司、仲代達矢、阿部寛、浅野忠信、佐藤浩市らそうそうたる豪華俳優陣が受賞した同賞。中井は「賞というのは本当に励みになると思います。僕はもうすぐ60代になりますが、自分がそんな歳になるなんて思ってもいなく、がむしゃらに走ってきました。なのでこの歳でこういった賞をいただけるということは、『もういっぺん、ここから頑張れよ!』と言われている気がする。しかも先輩の名前がついている賞ですから」と三船さんから背中を押されているようであることに感慨。

中井貴一(中央)(C)モデルプレス
中井貴一(中央)(C)モデルプレス
三船さんとの思い出を聞かれると「朝現場に着くと、ご自身の車の周りを掃除なさっていていた。ホウキをはいているオジサンがいるな、と思ったら、三船さんだった。とても細やかで、清潔にしていらっしゃったんだなと思いました」と振り返り、「何かを教えていただくことなどの話は現場ではしなかったんですけど、役者はいるというだけで何かを伝えなければならない。テクニックよりも、その存在感を作っていくということを痛感しました」と三船さんの偉大さを改めて噛み締めた中井。「江戸時代に生まれているんじゃないかと思う先輩がいらっしゃいましたが、三船さんもそのひとりでした」と明かした。

中井貴一(C)モデルプレス
中井貴一(C)モデルプレス
また、撮影でこの時期に京都に来ることが多いようだが、「こんなに大きい映画祭だったということをお伺いしてビックリしています」と目を丸くさせ、両親が京都出身でもある中井は「本籍地は京都なので、謄本などをとる時に来なければならなくて、意外と面倒(笑)」と語って笑わせながら、「京都が盛り上がってくれると嬉しい」と微笑んだ。

なお、日本映画の発展に貢献した映画人に贈られる「牧野省三賞」には、牧野氏の孫にあたる俳優の故・津川雅彦さんに贈られた。セレモニー・授賞式には、津川さんの長女で女優の真由子が代理人として出席した。

◆「京都国際映画祭2019」

京都・西本願寺 南能舞台(C)モデルプレス
京都・西本願寺 南能舞台(C)モデルプレス
今年で6回目の開催となる京都国際映画祭。今年は10月17日~20日の日程で、初日の西本願寺・南能舞台でのオープニングセレモニーにはじまり、多数の映画の上映はもちろん「映画もアートもその他もぜんぶ」というタイトル通り、様々なプログラムが行われる。(modelpress編集部)

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