横浜流星、ブレイクを裏付ける人柄と姿勢 田中圭からの影響・連ドラ初主演への思い語る<「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」インタビュー>


【モデルプレス=2020/01/05】日曜ドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(毎週日曜22時30分~/読売テレビ・日本テレビ系)が1月12日、ついに放送開始。女優の清野菜名とW主演を務める俳優の横浜流星(よこはま・りゅうせい/23)が、モデルプレスなどのインタビューに応じた。

モデルプレスのインタビューに応じた横浜流星(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた横浜流星(C)モデルプレス
今作は、驚異的な身体能力を持つ謎の女「ミスパンダ」の顔を持つ囲碁棋士・川田レン(清野)と、ミスパンダを操る「飼育員さん」であり、大学で精神医学を学ぶ一方「メンタリストN」としてメディアにも出演する森島直輝(横浜)が“最凶バディ”を組んで、警察やマスコミが触れない“隠れた真相”を暴くというストーリー。

清野菜名&横浜流星「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」メインビジュアル(画像提供:読売テレビ)
清野菜名&横浜流星「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」メインビジュアル(画像提供:読売テレビ)
◆横浜流星、清野菜名は「アクションの魅せ方が上手」

横浜流星 (画像提供:読売テレビ)
横浜流星 (画像提供:読売テレビ)
クランクインから数日が経ち、「オリジナル作品なので皆で作っていっている感じが楽しいです。普通の作品だと監督に引っ張られていく感じなんですけど、今回の作品は皆で『これどう?』と話してキャストたちも『ここはこういう風に動いた方が…』と積極的に提案しています。皆が楽しんでいることがすごく伝わってくるので良い空気が流れているのを感じます」と笑顔で現場の様子を伝えた横浜。

横浜自身は極真空手を特技とすることで知られているが、今作は“操る側”としてミスパンダ(清野)のアクションシーンも見どころに。実際にアクションシーンで横浜が意見を出すこともあるという。

清野菜名 (画像提供:読売テレビ)
清野菜名 (画像提供:読売テレビ)
映画「TOKYO TRIVE」(2014)でアクション女優として名を知らしめた清野とはアクションの話で盛り上がっているそうで、清野のアクションが話題にのぼると、身振り手振りを交えて記者に熱く語ってくれた。

「見ていて思ったことは、アクションの魅せ方が上手だなと思いました。例えば後ろ回しをやるときに僕の場合は空手をやっていたので直接相手に当てる形でストロークが短いんですけど、彼女の場合は足を上げてカメラに向けてストロークをじっくり見せるようにやるので、『あ~自分とは全然違うな』と思って。動きも俊敏だし形も綺麗だし彼女の動きを見てすごく勉強させてもらっています」

◆横浜流星、メンタリスト役の見どころは?

メンタリストという役柄について聞くと「そういうことに以前から興味はあった」と告白し、「人の心を読むとか、人は嘘をつくときに目線を外すとか瞬きが多くなるとかそういうことを調べて『実際にそうなのかな?』と思ってやったこととかもあったりして。なので、今回この役を頂けて監修の方から資料も頂いたので、その資料も大事にして実践しようかなと思っています」と意欲。

横浜流星、清野菜名(C)日本テレビ
横浜流星、清野菜名(C)日本テレビ
直輝のシーンの見どころを質問されると「僕のシーンはですね…いっぱい(見どころ)ありますよ」と微笑む。「毎話レンに催眠術をかけてミスパンダにするんですけど、その催眠のかけ方が面白いんですよ(笑)。モニターチェックで監督とかプロデューサーが超笑っていて、確かにおかしいので、楽しみにしてくれたら嬉しいです。最初は笑ってほしいんですけど、どんどん回を重ねるごとに逆に視聴者の皆さんも僕の催眠にかかってくれたら」といたずらに笑った。

◆横浜流星、座長として意識するのは田中圭

今回、連続ドラマ初主演となるが、座長としては「僕の意識としては“清野さんがいて僕”なので、清野さんとか皆さんがやりやすい現場が作れたら良いなと思っていて、前に行くというよりは支える立場にいる感じです」と気負わず。

座長としての姿勢で参考している先輩を問われると、2019年に同枠の「あなたの番です」で共演した田中圭の名前をあげ、「やっぱり圭さんは周りをすごく見ていて自分がどうこうではなくて周りがやりやすい環境を作る人なので、そこはすごく参考というか意識しているかもしれないですね」と回答。

田中から今作の主演について何かメッセージをもらえたかと質問が飛ぶと、「『頑張れ』くらいしか。まだそんなちゃんとしたメッセージはもらえてないので、ちゃんとなんか欲しいですね(笑)」とお願いしていた。

◆横浜流星「はじこい」ブレイクから1年で連ドラ主演に本音

2019年は1月から3月にかけて放送されたドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)をきっかけに飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイク。6月から「あなたの番です-反撃編-」、10月から「4分間のマリーゴールド」(TBS系)と立て続けにドラマに出演し、今作はファンにとっては待ちに待った主演作だが、本人としては想像以上のスピードで駆け上がった1年だった。

「もちろん目標の1つではあったんですけど、(連ドラ主演は)早いんじゃないか、という思いがありました。まだまだ僕は未熟者なのでこれからもっと経験してようやく認めてもらえたタイミングというか…いつ認めてもらえるかは分からないですけど、認めてもらえて自分の気持ちとしても『よし!』となったときにオファーが来るかなと思っていたんですけど、こんな早いタイミングで…」と謙虚な横浜らしく正直に思いを吐露したが、「ちょっと不安はありますけど、今は本当に楽しみながらやろう、という気持ちになっています」と前向きに続けてくれた。

◆横浜流星、ブレイクへの実感は?

横浜流星(C)日本テレビ
横浜流星(C)日本テレビ
自身の勢いについては「まだそこまで客観的に見られていないというか、本当に目の前にあることに必死なのでそこまで『やってるぜ』感は感じられていないんです」と実感が湧いていない様子。

インタビューを実施した2019年12月は今作の撮影1本だったが、「4分間の~」と映画「きみの瞳が問いかけている」(2020年秋公開)と撮影が重なっていた11月は精神的にも大変だったといい、「映画の方もラブストーリーではあるんですけど、ものすごく一筋縄ではいかないというか、すごく重たくてちゃんと考えなきゃいけない作品だったので、同時進行で撮っているときは体力というか精神面がきつかったです。ドラマやって映画、映画やってドラマ、みたいな感じの日もあったので。1日休みがあいたときに自分の部屋で気持ちの整理ができたので、そこで何とか落ち着くことができました」と述懐。

記者が「休みがあるんですね、休みなんてなさそうです」と驚くと、「あります、あります!もちろん(笑)」と気さくに返してくれた。

◆横浜流星、ブレイクを裏付ける謙虚で真面目な人柄

横浜といえば、間違いなく2019年、世間に見つかったシンデレラボーイだが、芸歴はすでに10年以上、一朝一夕で今の人気を勝ち取ったわけでは決してない。小学6年生のときに原宿でスカウトされたことを機に、2011年に特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)にて役者デビュー。2014年には特撮ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」(テレビ朝日系)に、トッキュウ4号/ヒカリ役で出演し、その後も、映画やドラマ、音楽活動など多岐に渡り活動し、着実に実力をつけていった。

長年取材を続けていたモデルプレスもブレイクのタイミングを予期できたわけではなく、横浜自身も現在の状況に「自分が1番びっくりしています」と驚き顔。

ブレイクのきっかけを自己分析してもらうと、「分かんないんですよね。何でなんだろう?」と首を傾げながら、「でもやっぱりドラマの影響が大きいのかな。『はじこい』に出させてもらったときに、僕の名前よりも『ユリユリ!ユリユリ!』って言ってもらえてそんなこと今までなかったですし、役者冥利に尽きるなと思いました。でもそこからは『ユリユリ』って言ってくれた人が“横浜流星”を応援してくれるように頑張らないと、という気持ちがありました」と“ユリユリ”フィーバーのときの心境を丁寧に思い返す。

横浜流星 (画像提供:読売テレビ)
横浜流星 (画像提供:読売テレビ)
モデルプレスが2019年末に発表した「今年の顔」に選出した際の読者アンケートでは、「はじこい」で知り、そこから謙虚で真面目な人柄に触れてより魅力にハマるという声が多かった。

それを伝えると「役だけじゃなくて自分のことまで知って好きになってくれるというのは、自分のこともすごく見てくれているんだなと思って、嬉しいです」と恐縮しながら感謝。

「空手をやっていたときに学んだ礼儀はもちろんすごく大事にしているし、空手をやっていなかったら、多分違ったと思います。あとはもし俳優を始めて1年目とかでそれこそ『はじこい』があって今みたいな状況になっていたら勘違いしてしまうかもしれないですけど、なんだかんだ小学6年生から事務所に入っていて、これまでの期間があったから今ちゃんと落ち着いて地に足つけなきゃダメだ、という思いがあるんだと思います」

自分から多くを語ることは少ないが、その姿勢がファンに伝わっているのは確かだ。

◆横浜流星、2019年で見つかった課題

怒涛の2019年を振り返っての変化を聞かれると、「ずっとやってきていることで、目の前にあることをやるとかそういうことは変わっていないんですけど、主演とかそういう立場を頂くことも多くなったので、より役目に抱く責任感は強くなりました」と気を引き締めた横浜。

今年出演した作品を通じて、課題も多く見つかったと話し、「正解は無いですけど、やっぱりお芝居の部分は『まだまだだなぁ』と思っています。今までは同世代の方々との共演が多かったんですけど、今年は先輩方との共演が多くてそこで学ぶことが沢山ありました。学ぶと同時に、自分の引き出しの少なさとかもすごく痛感したので、もっともっと先輩方とも共演して、色々吸収して、学んで、実力をつけていきたいなと思います」とその視線は常に上を見ている。

特に多くを吸収した作品を問われると、「やっぱり『あな番』は大きかったのかなぁ。また圭さんの話になりますけど、立ち居振舞いもそうだし、芝居への向き合い方もそうだし、やっぱり見ていて学ぶことは多かったです」と再び田中の名前を口に。「はじこい」で共演した中村倫也、永山絢斗の名前もあげ、「2人とも芝居のアプローチが全く違かったので、そこもすごく勉強になりました。恵まれた1年でしたね」としみじみと先輩への感謝を実感していた。

◆横浜流星の夢と夢を叶える秘訣

そんな横浜が今見据える夢は何だろうか。

「ずっとこの仕事を続けていけたら良いなと思っています。そのためにちゃんともっと芝居と向き合って、芝居を好きになって実力を付けていきたいなと思いますし、あとはもちろんファンの皆様の期待に応えられるような作品にも出つつ、事務所がしていきたいことと自分がやりたいことの3つが全て合わさってバランス良く色んな作品に出るのが理想ですね」

最後にモデルプレス定番の質問“夢を叶える秘訣”を聞くと、迷うことなく答えてくれた。

「座右の銘は『継続は力なり』と言っているくらい、本当に継続することに意味があるなと思っています。こうしたいと思っていてもそれができないとき、『頑張っているのにできない』とか、そういうことがあるとやっぱりやめたくなっちゃうと思うんですけど、僕は継続することによってそれが1つの大きな力になると思います。小学生のとき、空手で毎回負けて『何で俺こんなのやっているんだろう』と辞めたくなったこともあるんですけど、ずっと辞めずに続けていたら結果が出るようになったので本当に『努力は人を裏切らない』し、継続をして頑張ったらその先にちゃんと明るい未来が待っていると思います。今は辛かったり、自分が思い描いた夢とは違っていたりしても、自分にとって何か得られるし絶対無駄ではないと思います」

(modelpress編集部)

◆横浜流星(よこはま・りゅうせい)プロフィール

1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。近年では映画「虹色デイズ」「愛唄ー約束のナクヒトー」「チア男子!!」など多数の主演作が公開。2019年はドラマ「初めて恋をした日に読む話」でピンク髪の不良高校生・由利匡平役を演じて話題になったのを皮切りに、「あなたの番です-反撃編-」、「4分間のマリーゴールド」と多数のドラマに出演。2020年は今作のほか、吉高由里子とのW主演映画「きみの瞳(め)が問いかけている」が秋に公開。7月末には主演舞台「巌流島」を控えている。



【Not Sponsored 記事】

スゴ得限定コンテンツ

動画コンテンツ

マイページに追加