櫻坂46渡邉理佐・卒業直前インタビュー「ここで折れちゃダメだ」クールな彼女が感情をあらわにした日々、そして変化「成長したと思います、本当に」


【モデルプレス=2022/05/18】<櫻坂46渡邉理佐・卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」(5月17日発売/集英社)インタビュー>

渡邉理佐(23)が櫻坂46を卒業する日が迫ってきた。17歳から23歳まで約7年間のアイドル人生がまもなくピリオドを打つ。「素敵な7年間でしたね」と声をかけると、「成長したと思います、本当に」と微笑んだ。変化を恐れず、坂道を上り続けた先で見つけたものとは。そして7年間を通して実感した「夢を叶える秘訣」とは。

櫻坂46渡邉理佐・卒業直前インタビュー「ここで折れちゃダメだ」クールな彼女が感情をあらわにした日々、そして変化「成長したと思います、本当に」(C)モデルプレス
櫻坂46渡邉理佐・卒業直前インタビュー「ここで折れちゃダメだ」クールな彼女が感情をあらわにした日々、そして変化「成長したと思います、本当に」(C)モデルプレス
◆卒業間近、渡邉理佐「実感はまだあまり湧いてこない」

渡邉理佐(C)モデルプレス
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5月21日・22日に東京・国立代々木競技場第一体育館で卒業コンサートが開催される。卒業が近づけば近づくほど、一つ一つの活動に「最後の」という形容詞がついているが「実感はまだあまり湧いてこない」と素直な気持ちを明かす。

「これが最後になるんだなっていう気持ちにはなります。でもどこかで、もしかしたらまた次があるかもしれない、と思う自分がいるんです。最後ということはわかりつつも、最後だっていうことを完全に信じきれていないんだと思います。CD制作をしてリリースをして歌番組があって、ファンの方と握手会やミーグリがあってと、活動のサイクルができているからこそ、その生活がなくなるということがイメージできない感覚に近いです」

◆人生の転機が訪れた初めてのオーディション

渡邉理佐(C)モデルプレス
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17歳から23歳、約7年間グループに在籍した。そう簡単に切り替えられるものではないはずだ。渡邉に転機が訪れたのは高校2年生のとき。友だちに応募してみたら?と勧められた欅坂46(※募集当時は鳥居坂46)のオーディションに合格した。

「オーディションが夏休み中ということもあって、最初は思い出作りのような、オーディションってどういう感じなんだろう、という興味本位だけでした。アイドルとかこういう芸能の世界を目指していたわけではなかったので、それ以前もオーディションなどまったく受けたことはなかったです。応募も書類を書くわけではなくて、携帯で写真を撮って画像を添付して送るような簡単なもの。本当に手軽にできたので送ってみました」

◆「アイドルができて本当に、本当によかった」

渡邉理佐(C)モデルプレス
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2015年8月、初お披露目の日。欅坂46の1期生メンバーとして、アイドルの道を歩み始めた。7年間、決して楽しいだけではなかった、と笑うが「アイドルができて本当に、本当によかったなと思っています」としみじみ振り返った。

「最も幸せだった瞬間は?」と尋ねると、「一つだけですか? たくさんあります」と笑みを浮かべた。

「メンバーとふざけあって笑っているときも幸せでしたし、新曲の振り入れからミュージックビデオの撮影はとても大変なんですけど、それが終わったあと達成感を得られるときも幸せでした。ライブもですね。ファンの方に直接お会いできることも幸せでした。思うようにいかなかったり、もどかしい時間を過ごしたりもありましたが、そういうのも全部含めてこの7年間、幸せだった、と思えることがたくさんありました」

◆渡邉理佐が感情をあらわにした日々

渡邉理佐(C)モデルプレス
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一方でこの7年間は決して順風満帆とは言い難い状況も少なくなかった。グループは欅坂46から櫻坂46に改名もした。葛藤と向き合うことも多々あり、一見クールな彼女にも、感情をあらわにした日々がある。

「やっぱり1番感情があらわになった、悔しい、と思ったのは、2019年にCDなどの制作が思うようにできなかった時期です。やりたいのに、活動したいのに、それがうまくできない、進まないという状況だったので、フラストレーションがたまっていました。きっと私以外のメンバーもそうだったんじゃないかな。その時期が自分の中で1番、感情が大きく、わーって、あーもうって、なっていた時期だったと思います」

それでも自分の中で折り合いをつけて前を向いたという。ここで折れちゃダメだ、と自らを奮い立たせながら。

「そういう感情にはなりましたが、一旦冷静になって考えて、ここで折れちゃダメだ、と思ったんです。折れると後悔するってどこかでわかっているので、自分が納得する形になるまでは、どんなことでも折れたくない、と思ってきました。消化不良はあとで後悔する。何事もできるところまでやりきりたいです」

◆渡邉理佐、7年間の“成長”と“変化”

渡邉理佐(C)モデルプレス
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クールとは程遠い、彼女が持つ熱に触れた。「やると決めたら絶対にやるタイプ」「弱音を吐かない」。「Documentary of Risa Watanabe」でメンバーが語っていた渡邉についてのイメージ。人望も厚い。その事実を伝えると、謙遜を重ねていたが、自身の“成長”について分析を始めた。

「欅坂46に入った当時と今では考え方が本当に変わりました。最初は後先とかを考える余裕がなくて、ただただ必死に目の前のことをがむしゃらにやるという感じでしたが、いろんな出来事を経験して、自分の考え方が少しずつ大人になっていくと、それまでだったら咄嗟にできなかったことが、臨機応変に対応できるようになりました。自分がこれだ!って思うようにやってみたら良い方向に進むことも増えました。

でもそういう経験を積み重ねていくと、自分が正しい、自分が思うようにやってみよう、となりすぎて、全部が全部うまくいくわけではないことにも気づいて。そうなったら今度は別の方法を考えて、その別の方法を受け入れようとしてみました。

具体的な変化で言うと、スタッフさん、メンバー、お仕事で関わる方々など、他の方の意見を尊重するようになったことだと思います。自分がなにかやりたいことがあるとき、自分が出した答えに固執しないで、いろんな考え方や方法が他にもあることを受け入れてから進めるようになりました。視野を広く持つと、自分の余裕にもつながっていくんです。なのでそれはいつも心に留めながらやっていました」

◆渡邉理佐の「夢を叶える秘訣」

渡邉理佐(C)モデルプレス
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7年間で起きた変化は、定期的にモデルプレスが聞いてきた「夢を叶える秘訣」も同様。3年前は

「自分がやりたいことや、興味があることを、誰かに伝えること。話すことで、できることも増えると思うので、気になっていることや、自分の思っていることを誰かに言ってみることも、夢を叶える方法なんじゃないかな。周りの人を頼ることも、大切なことだと思います」

と語り、1年前は

「周りの人に公言して、なにかあれば助けてもらう、というのは変わらずに大切だと思っています。でも最近さらに思うのは、目指すものがあって、そのためにこれをするんだ、と逆算して自分の取るべき行動を決めるのが大きいのではないかということ。そうすると夢への過程も楽しめるんです。夢に対するモチベーションを自分の中でコントロールするという感じかな。それができるようになると、もっと素敵な毎日を送れるのかなって思います」と語っていた。
渡邉理佐(C)モデルプレス
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7年間を通して1番思う「夢を叶える秘訣」とは。

「どちらも今も思っています。それを踏まえた上で加えるとすると、自分がそのときにできる最大限で頑張ることかなって思います」

それを続けると疲れてしまわないか?と深掘りすると、「“そのときに自分ができる範囲の”というのがポイントです」と返ってきた。

「私がよく言うのは、無理をしすぎない範囲で頑張る、です。できることを最大限のパフォーマンスでする、というのを心がけてきました。頑張りすぎて疲れてしまうとそこで停滞してしまいます。健やかに毎日を過ごす、自分が崩れない範囲でできることをコツコツとやっていく。それが成長につながって、結果にもつながりやすいのかなって思います」

◆「心に響きました」ファンにもらった言葉の数々

渡邉理佐(C)モデルプレス
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たくさんの壁を乗り越えられたのも、成長できたのも「すべては私を支えてくれるファンの方々がいたからです」と渡邉。インタビュー中「ファンへの感謝」が尽きることはなかった。

「ファンの方々がいなかったらここまで活動を続けてこられなかったと思います。グループがうまく進めなくて、活動がうまくできなかった時期も、変わらずに待ち続けてくれる方々がいらっしゃったから、今こうして櫻坂46としてスタートして、シングルを出すことができて、ツアーができています。私にとってファンの皆さんはなくてはならない存在。常日頃からそう感じながら活動していました。

最近のミーグリでも、私が卒業を選択したことを前向きにとらえてくださっていて、寂しいけど理佐ちゃんが決めたことなら応援する、卒業してからもずっと大好きでいます、そんな言葉を直接伝えてくださるんです。アイドルの私を好きで応援してくださっている方が多いだろうと心のどこかで思っていたので、卒業してからも応援するよ、という言葉は、本当に嬉しくて、本当に心に響きました」

◆渡邉理佐、櫻坂46卒業後の進路

渡邉理佐(C)モデルプレス
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櫻坂46を卒業後も活動を続ける。

「引退はしません。ノンノも続けさせていただく予定です。モノを作ってみたいという気持ちがあるので、自分が好きなものをゼロから作っていくことに挑戦したいと思っています。なにか形になったらまずはファンの皆さんに発信できたら幸せです。インスタもファンの方とつながれる場所があればいいなと思って開設しました。これからも仲良くしていただけたら嬉しいです」

◆「抱きしめたくなる瞬間」本人がやりたい企画をすべて実現

渡邉理佐 卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」帯コメント入り通常版カバー(C)柴田フミコ/集英社
渡邉理佐 卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」帯コメント入り通常版カバー(C)柴田フミコ/集英社
渡邉理佐 卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」通常版裏表紙(C)柴田フミコ/集英社
渡邉理佐 卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」通常版裏表紙(C)柴田フミコ/集英社
卒業を記念したメモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」はメインとなる北海道や沖縄での撮り下ろしをはじめ、尾関梨香、菅井友香、原田葵、藤吉夏鈴、山崎天(※「崎」は正式には「たつさき」)、佐々木久美、長濱ねる、新木優子といった豪華メンバーとのコラボ企画など、本人がやりたい企画をすべて実現させて詰め込んだ1冊。

「約7年間の活動の集大成として、大切な思い出をいっぱい詰め込んだ1冊ができたらと思い、北海道や沖縄に行って写真集ぽい要素を入れたり、私が好きな46のことを紹介していたり、私服やポーチの中身などファッションぽいページを入れたり、メンバーとの対談もあったり、約7年間の活動を年表形式にまとめたり、私がやりたいこと全部できました。やり残したことがないと胸を張って言えます。ぜひ多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです」

(modelpress編集部)
渡邉理佐(C)モデルプレス
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PHOTO:赤英路

◆渡邉理佐(わたなべ・りさ)プロフィール

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生年月日:1998年7月27日/出身:茨城県/身長:167cm/星座:しし座/血液型:O型

欅坂46の一期生としてグループに加入。櫻坂46に改名後もグループの中心メンバーとして活動する。櫻坂46の4thシングル「五月雨よ」の活動期間をもってグループを卒業。5月21日・22日に東京・国立代々木競技場第一体育館で卒業コンサートが開催される。ファッション誌「non-no」専属モデル。



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