「半分、青い。」永野芽郁への直感「この子だって思った」 “ふぎょぎょ”は流行なるか<脚本・北川悦吏子インタビュー【2】>


【半分、青い。/モデルプレス=3月26日】4月2日からスタートする平成30年度前期連続テレビ小説「半分、青い。」(月曜~土曜あさ8時)。連続テレビ小説第98作となる同作は、故郷となる岐阜と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れない永野芽郁演じるヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまでの物語を描く物語。この度、放送に先駆け、脚本・北川悦吏子氏がインタビューに応じた。<2>

永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
◆ヒロイン・永野芽郁に重なる鈴愛

北川悦吏子氏/Photo by LESLIE KEE
北川悦吏子氏/Photo by LESLIE KEE
ヒロイン演じる永野について、オーディションから撮影が始まったあとも「全く印象が変わらない」という北川氏。「鈴愛はこの子だって思った」という直感から決定し、「彼女に決まってからは、自然と当て書きが始まりました。役と彼女自身がタッグになって、1人の鈴愛になっている」と明かす。

初対面は、ヒロインに決定したことを本人にサプライズ発表した日。永野は、自身が専属モデルを務める雑誌「Seventeen」の取材だと聞かされて現場にやって来たそうで、会見までヒロイン決定を口外しないよう事務所がホテルを取っていたという。北川氏は、「喋らずにいられないと(事務所が)判断したんだと思います。そういうところが鈴愛っぽいなって。台詞にも『彼女の口は羽より軽い』ってあるんです。ほかにも、『早朝からロケなんて鬼か!』って言っていて、その言葉がいいなと思って台詞に書きました」と振り返るなど、まさに鈴愛と永野がリンクしている。

◆「ふぎょぎょ」は流行なるか

永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
“朝ドラ”といえば、ヒロインの台詞が流行することも多いが、今回ヒロインが驚いた際口にするのが「ふぎょぎょ」。「私は流行らせようという野心はない」「決め台詞を何回も言うのは格好悪いと思っているから嫌」としつつも、「“朝ドラ”なのであってもいいのかなって」と誕生したのが「ふぎょぎょ」だ。

また、元々「造語を自分で作るのは好き」らしく、「“チャラ男”を初めて言ったのは私だと思うんです。『愛していると言ってくれ』(1995年)で初めて書いたことを覚えています。芋洗い的に日本中で言われ始めたのかもしれないけれど、現場ですごく流行っていました」とエピソードを披露する場面もあった。

◆「半分、青い。」で伝えたいこと

永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
永野芽郁/「半分、青い。」より(C)NHK
いよいよ、スタートを目前に控える「半分、青い。」。このドラマで北川氏が伝えたいことは、「生きる力」。

「ずっと同じことを書いている気がするんですけど、それは『どういうことが起こっても、生きていく力があるんだよ』ってこと。片耳失調しても、それでも生きていく。『人間って強いんだよ』ってことを伝えたい」。

放送は2018年4月2日から9月29日の全156回を予定。(modelpress編集部)

■「半分、青い。」ストーリー

ヒロイン・鈴愛は高度成長期終わりに岐阜県東濃地方に誕生。子どものころ、左耳を失聴するが、暖かな家族と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみに励まされ、前向きに乗り越える。

その後、バブル期に漫画家になるという大志を抱いて上京し、修業に打ち込むが、やがて挫折。結婚して娘を授かるも離婚されてしまう。そんな失敗だらけの人生だが、その度に、「やってまった(=やってしまった)」と明るく呟きながら生き抜いていく。シングルマザーとして帰ったふるさとで、思わぬ転機を迎える…。

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