2020年大河は“大河新時代” 初の試み、長谷川博己の起用理由は?<麒麟がくる>


【大河ドラマ/モデルプレス=4月19日】NHKは19日、同局にて「2020年大河ドラマ」制作・主演発表会見を行い、タイトルが「麒麟がくる」に決定し、主演を長谷川博己が務めることを発表した。

長谷川博己 (C)モデルプレス
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◆オリンピックイヤーに“大河新時代” 新たな試みに挑む

第59作となる「麒麟がくる」。脚本は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策氏のオリジナル。大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光があてられる。

長谷川博己 (C)モデルプレス
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放送は記念すべき2回目の東京オリンピックが行われる2020年。21世紀の日本にとって大きな節目を迎えるメモリアル・イヤーに、大河ドラマで最も人気の高い「戦国時代」をはじめて4Kでフル撮影し、従来とは異なる新しい解釈で英雄たちを描く。“大河新時代”と銘打ったこの新たな試みについて制作統括の落合将氏は、「2021年、22年とどうなっていくかわからないが、これまでの大河よりも歴史の研究が進んでいるのでいまの研究による新解釈を取り入れていく」と説明。

本作においては「親子二代で美濃をとったという説に基づき斎藤道三を描き、光秀の君主・信長も傍若無人なキャラクターに描くのではなく、保守的、中世的な側面も描く」とした。

光秀については、10代後半の青春時代から本能寺の変までを描くこととなるが、その人物像について「勝者の視点をそれほど持たず、常に陰にいて生涯をまっとうした人。敗者としての視点も大いに持っていた」と話し、「今の時代、共感を得るに値するキャラクターなのではないか」と期待を寄せた。

◆長谷川博己の起用理由は?

長谷川博己 (C)モデルプレス
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また長谷川の起用理由については、落合氏は「戦国の揺籃期、壮大の叙事詩としてやりたいという中で、池端さんの中で明智が育ってきた。演出と含めどなたにお願いしようかと検討したところ、池端さんも大好きな長谷川さんになった。純粋に、光秀として演技力、存在感、旬ということも含めて長谷川さんしかいないと制作として決定した」と明かした。

◆若き明智光秀、織田信長、斎藤道三…

大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」。物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、若き明智光秀、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして秀吉が、家康が、所狭しと駆け巡る姿を描く。

なお、現在は俳優の鈴木亮平が主演を務める「西郷どん」が放送中、2019年には俳優の中村勘九郎と阿部サダヲがW主演を務める「いだてん~東京オリムピック噺~」が放送される。(modelpress編集部)

■大河ドラマ「麒麟がくる」
応仁の乱後、世は乱れ、無秩序状態の中で、天下を統一し、乱世をおさめようとする戦国の英雄たちが登場しはじめる。1540年代なかば、東西の要衡たる美濃の地に一人の若き虎がいた。名は明智十兵衛光秀。一介の牢人である青年光秀の胸の奥にはまだ自分でも気づかぬ静かな炎が燃えていた。当時、美濃を治める土岐氏一族は内紛にことかかなかった。周囲を尾張の織田、駿河の今川、越前の朝倉に囲まれ、常に攻め込まれる危険を抱えた美濃で、若き虎は戦に駆り出されては、敵を撃破、その勇猛果敢な働きと戦略的才能は、土岐家の筆頭家臣、斎藤利政の目にとまり、利政に抜擢されていく。その利政こそ、いずれ土岐家をのっとり、美濃を手中におさめる「斎藤道三」その人であった…。

■長谷川博己 役柄紹介:明智光秀
本編の主人公。武士としては身分の低い美濃の牢人として生まれるが、勇猛果敢な性格と、類まれなる知力を、美濃を牛耳る斎藤道三に見出され、道三の家臣として重用されるようになる。当初は美濃で生きていくことに疑いを持たず、生涯道三に仕え、その中で日々をおろそかにせず生きていくことを望んでいたが、父代わりの道三に「大きな世界と対峙することがおまえの使命だ」と諭され、次第に考え方が変わっていく。やがて、主君として付き従った道三が息子義龍にうたれたのち、美濃を追われ、京で細川藤孝、足利義昭と出会い、さらに後半生の主君・織田信長に会ったことで彼の運命が大きく動き出していく…。

■長谷川博己プロフィール

長谷川博己 (C)モデルプレス
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2011年「鈴木先生」でドラマ初主演。その後も「家政婦のミタ」「雲の階段」「八重の桜」「小さな巨人」をはじめ多くの作品に出演。映画「シン・ゴジラ」にて第40回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞。2017年には、映画「散歩する侵略者」にてカンヌ国際映画祭に初登壇するなど、今、最も演技力と存在感が際立っている俳優の一人。2018年度後期連続テレビ小説「まんぷく」では、ヒロインの夫・立花萬平を演じる。脚本家の池端俊策氏とは「夏目漱石の妻」に続き再びタッグを組む。



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