<写真特集・第40回ヨコハマ映画祭>東出昌大・役所広司ら豪華集結 松岡茉優&伊藤沙莉の“親友W受賞”も実現 松坂桃李に異例のファン殺到


【ヨコハマ映画祭/モデルプレス=2月3日】3日、神奈川県・横浜市内にて「第40回ヨコハマ映画祭」が開催され、2018年度ベストテン・個人賞の表彰式が行われた。ここでは、イベントの内容を写真とともにまとめる。

松坂桃李、松岡茉優、東出昌大 (C)モデルプレス
松坂桃李、松岡茉優、東出昌大 (C)モデルプレス
◆「第40回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞

最優秀新人は、『寝ても覚めても』の唐田えりか、『リバーズ・エッジ』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』の吉沢亮、『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』の木竜麻生。

木竜麻生(C)モデルプレス
木竜麻生(C)モデルプレス
同映画祭で最多6冠に輝いた『寝ても覚めても』の先陣を切った唐田は、「私は『寝ても覚めても』も大好きで、(自身が演じた)朝子も大好きなんですけど、受賞の知らせを聞いてどこか他人事の様にも思います。それはまだ私が女優としてまだまだ未熟で、自分自身に納得していないから。この作品の現場では、濱口監督から『何も考えなくていいから東出さんや周りの出演者の様子をしっかり観察してください』と言われたままにしていたら、自然と自分の中から出てくるものがあって、その感情のままに動きました」と劇中同様、飾らない心からの言葉を述べた。

唐田えりか (C)モデルプレス
唐田えりか (C)モデルプレス
また、「この度は素晴らしい賞をありがとうございます。『鈴木家の嘘』と『菊とギロチン』の二作品で受賞させて頂いたこと、キャストスタッフの皆さんと一緒に頂いた賞だと思っています!」と喜んだ木竜。『鈴木家の嘘』の野尻克己からの、「『Wの悲劇』の薬師丸ひろ子さん似ていると思った。少女っぽさが残る、まだこれからの人生を決めてないようなところに、将来性があると感じたんです」という言葉には、「嬉しいです。ありがとうございます」と照れながら、「映画や映画に関わるみなさんが、すごいかっこいいと思っています。私もこれから探りながら、ワクワクしながら演じていきたいです!」と今後の目標を力強く語った。

金吉唯彦プロデューサー (C)モデルプレス
金吉唯彦プロデューサー (C)モデルプレス
吉沢は、現在海外で撮影中のため、代理で『リバーズ・エッジ』の金吉唯彦プロデューサーが登壇。「この度の受賞、誠に嬉しく思っております。2018年は映画が8本公開された、まさしく映画の年でした。その中でも『リバーズ・エッジ』ではベルリン国際映画祭に行かせて頂き、集まった映画好きの方々の熱量を肌で感じ、改めて映画の持つパワーに圧倒されました。これからも1つひとつの現場で出会いを大切にし、みなさんに楽しいエンターテインメントを発信できるように日々精進いたします。ありがとうございました。吉沢亮」とのメッセージを代読した。

◆「第40回ヨコハマ映画祭」助演女優賞

松岡茉優、伊藤沙莉 (C)モデルプレス
松岡茉優、伊藤沙莉 (C)モデルプレス
助演女優賞は、『万引き家族』『blank 13』『ちはやふる -結び-』の松岡茉優、『寝ても覚めても』『榎田貿易堂』の伊藤沙莉。子役時代から親交が続く親友2人は、それぞれのスピーチの後、並んでステージ上に立った。

2人はドラマ「その『おこだわり』、俺にもくれよ!!」(テレビ東京系)で共演した時から、助演女優賞を揃って受賞することを夢見ていたことを打ち明け、「予想としては35(歳)過ぎてぐらいからかなと思っていたんですけど(笑)。ちょっと早かったかな(笑)」と嬉しい誤差に微笑んだ松岡。MCから「主演女優賞でも…?」と振られると、「そっちも頑張ります」(松岡)、「そうですね、夢は大きい方がいいですから」(伊藤)と意欲をのぞかせた。

◆「第40回ヨコハマ映画祭」助演男優賞

松坂桃李 (C)モデルプレス
松坂桃李 (C)モデルプレス
助演男優賞は『孤狼の血』の松坂桃李。スピーチ後に観客が受賞者に直接花束を渡すことが出来るのが伝統。松坂もステージ上から花束を受け取る流れになったが、観客が1階通路を埋め尽くすほど並ぶ異常事態に。

これには、5年連続で担当しているMCも「明らかに過去最高ですね」と驚き。表彰式中にもかかわらず、約9分半しゃがんだまま花束やプレゼントを丁寧に受け取り続け、着席の際にはしびれた脚をさするほどだった松坂には、会場から大きな拍手が送られた。

◆「第40回ヨコハマ映画祭」主演女優賞

主演女優賞は『万引き家族』の安藤サクラ。都合上、表彰式には参加できなかったため、所属事務所・ユマニテの畠中鈴子社長が代理で登壇した。

◆「第40回ヨコハマ映画祭」主演男優賞

主演男優賞は『寝ても覚めても』の東出昌大、『孤狼の血』の役所広司。

東出昌大 (C)モデルプレス
東出昌大 (C)モデルプレス
東出は、受賞スピーチで「お芝居ってよく分かっていなくて、今も。毎現場怖いですし、同じ役が2つとないですし、毎現場一生懸命やってるんですけど、次に繋げられるかといっても毎回リセットしてしまうので、どの現場も怖い」と告白。「でも、先日瀬々(敬久)監督とご一緒して、その時に『主演って受け芝居が多いな』って冗談の中で仰っていて、『クローズEXPLODE』の時も豊田(利晃)監督に『主演は受け芝居だ』って言われて、受け芝居ってなんなんだろうって思うんですね」と告白。その答えとして「主演男優って1つの作品で人間的成長が描かれることが非常に多いんです。それはほか共演者の方々のセリフや台本の影響を受けて、最後までカメラ前に立つのが主演なのかな」と“主演男優”として感じとれたものを明かすとともに、共演者、スタッフへの感謝を言葉にした。

役所広司 (C)モデルプレス
役所広司 (C)モデルプレス
そして、同映画祭の歴史の中で最多、3度目の主演男優賞に輝いた役所は、『孤狼の血』で共演した松坂と固い握手を交わして登壇。映画を作っている時、賞を獲るかどうかは誰も考えていません。でも上映が終わって、こうやってご褒美をいただけると本当に励みになります」と感謝した。

◆「第40回ヨコハマ映画祭」ほか受賞者

松坂桃李、東出昌大、山崎努、役所広司 (C)モデルプレス
松坂桃李、東出昌大、山崎努、役所広司 (C)モデルプレス
ほか、特別大賞に山崎努(※「崎」は正式には「たつさき」)、監督賞に『菊とギロチン』『友罪』『8年越しの花嫁 奇蹟の実話』の瀬々敬久、森田芳光メモリアル新人監督賞に『鈴木家の嘘』の野尻克己、脚本賞に『モリのいる場所』の沖田修一、撮影賞に『寝ても覚めても』『体操しようよ』の佐々木靖之など2018年の映画界を彩った名手たちが受賞した。(modelpress編集部)

■第40回ヨコハマ映画祭 2018年日本映画個人賞

「第40回ヨコハマ映画祭」登壇者 (C)モデルプレス
「第40回ヨコハマ映画祭」登壇者 (C)モデルプレス
作品賞:『寝ても覚めても』濱口竜介監督
監督賞:濱口竜介『寝ても覚めても』
監督賞:瀬々敬久『菊とギロチン』『友罪』『8年越しの花嫁 奇蹟の実話』
森田芳光メモリアル新人監督賞:野尻克己『鈴木家の嘘』
脚本賞:沖田修一『モリのいる場所』
撮影賞:佐々木靖之『寝ても覚めても』『体操しようよ』
主演男優賞:東出昌大『寝ても覚めても』
主演男優賞:役所広司『孤狼の血』
主演女優賞:安藤サクラ『万引き家族』
助演男優賞:松坂桃李『孤狼の血』
助演女優賞:松岡茉優『万引き家族』『blank 13』『ちはやふる -結び-』
助演女優賞:伊藤沙莉『寝ても覚めても』『榎田貿易堂』
最優秀新人賞:唐田えりか『寝ても覚めても』
最優秀新人賞:吉沢亮『リバーズ・エッジ』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』
最優秀新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』
審査員特別賞:『カメラを止めるな!』公開に係る全てのムーブメント、関係者
特別大賞:山崎努(※「崎」は正式には「たつさき」)

■第40回ヨコハマ映画祭 2018年日本映画ベストテン

第1位:『寝ても覚めても』濱口竜介監督
第2位:『孤狼の血』白石和彌監督
第3位:『万引き家族』是枝裕和監督
第4位:『花筐/HANAGATAMI』大林宣彦監督
第5位:『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督
第6位:『菊とギロチン』瀬々敬久監督
第7位:『止められるか、俺たちを』白石和彌監督
第8位:『きみの鳥はうたえる』三宅唱監督
第9位:『鈴木家の嘘』野尻克己監督
第10位:『モリのいる場所』沖田修一監督
第10位:『日日是好日』大森立嗣監督

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