東出昌大、連続ドラマ初主演 松重豊・新川優愛らキャスト発表<悪党>


【東出昌大/モデルプレス=2月14日】俳優の東出昌大が、WOWOW「連続ドラマW 悪党」(全6話/5月~)の主演を務めることが発表された。

松重豊、東出昌大 (提供写真)
松重豊、東出昌大 (提供写真)
◆東出昌大主演で新ドラマ

『64-ロクヨン-前編/後編』で映画史に残る感動巨編を描いた名匠・瀬々敬久が連続ドラマWで犯罪ドラマに挑む今作。原作は、犯罪の加害者・被害者両面の心理を鋭く描き出し、数々のベストセラーを生み出している作家・薬丸岳の小説「悪党」(角川文庫)。幼いころに姉を殺され失っている元刑事の探偵・佐伯修一と、佐伯が勤める探偵事務所の所長・木暮正人。罪を償い出所した犯罪加害者の現在の状況を調査することになった探偵たちが自らの過去と忘れることのできない犯罪のその後に向き合い、葛藤するさまを描く。

2018年に同じく瀬々監督が薬丸岳原作で、加害者側からの贖罪や葛藤を描いた『友罪』と被害者遺族側の姿を描いた今作は表裏を成す作品となる。犯罪被害者遺族は加害者を赦すべきか、赦さざるべきか。きれいごとでは済まされない究極のテーマを現代に問い掛ける。

◆松重豊・新川優愛ら出演

探偵でありながら被害者遺族としてのトラウマも抱える主人公、佐伯修一を演じるのは、幅広い役柄で活躍の場を広げている東出。今回が連続ドラマ初主演となる。

また、探偵事務所所長の木暮正人を、数々の個性的なキャラクターで見る者を魅了してきた俳優・松重豊。そして、新川優愛が、情報源として佐伯を助け、次第に惹かれあうようになるキャバクラ嬢のはるかを演じる。(modelpress編集部)

■東出昌大(佐伯修一役)コメント

― 本作のオファーを受けた時の印象

『菊とギロチン』に続き2作目となる瀬々監督とのお仕事が、楽しみで仕方ありませんでした。

― 最初に脚本を読まれた際の感想

薬丸さんの原作小説から既に、映像作品を観ているかのような鮮烈な印象を受けましたが、脚本は原作の魅力を凝縮しつつ、原作にはない描写や、生き生きとした台詞が足されていたので、より魅力的に演じることが出来ればと思います。

― 初共演の松重さんについて

他の現場で「松重さんとどっちがデカい?」と聞かれる事が多かったので、実際にお会いして、身長も体型もほぼ同じな事に驚きました。先輩の背中は格好よく、優しさと柔らかさのあるお芝居なので、ご一緒できてとても安心感があります。これからの撮影で、憧れは抱きつつ、一緒に良いお芝居が出来ればと思います。

― 視聴者へメッセージ

『64-ロクヨン-前編/後編』『友罪』を撮った瀬々監督で、犯罪にまつわる作品に携われることは、心強くもあり、また、プレッシャーもあります。しかし、このコメントを最後にプレッシャーの事はすっかり忘れて、新しい境地に皆で辿り着けるように、突き進みたいと思います。

■松重豊(木暮正人役)コメント

― 本作のオファーを受けた時の印象

瀬々監督と一緒にやれることは何よりも喜びでしたので、久しぶりにオファーをいただいて嬉しかったです。また、薬丸さんも以前、ご一緒させていただいたことがありますが、冷酷な事件の中にも温かい人物のまなざしは本作にも生きていますし、好きな原作ですので参加できて嬉しく思います。

― 最初に脚本を読まれた際の感想

救いようのない部分もある中で、どうやって救済されるのか、憎しみの連鎖やそれぞれのやるせない感情の行き場がどこに辿り着くのかを想像させられました。お客さんにどういう気持ちで見ていただけるかというのを考えながら演じて、事件と向き合ってみたいと思います。

― 初共演の東出さんについて

東出さんと共演させていただくのは初めてですが、同じくらいの身長ですし背の大きな方とご一緒できるのは気持ちが楽です(笑)。共演は探偵事務所でのシーンが中心になるかと思いますが、とても楽しみにしています。

― 視聴者へメッセージ

WOWOWのドラマは硬派な原作を硬質な作品としてお届けできる唯一のコンテンツと思います。瀬々さんがどう料理されるのか、きっと見応えのある骨太な作品に仕上がると思っていますので、心して見てください。

■瀬々敬久監督コメント

常日頃は地縁や血縁の言わば世間で生きていた人間が、一旦犯罪に関わってしまうと、社会的人間に変わってしまう。加害者も被害者も禍々しい体験を経て、テレビのニュースや新聞の報道で人目に晒され、<普通の人>だった人々が<社会的人間>へと変貌してしまうのだ。

一方で犯罪は、そこに関わる人々の日常では決して見ることが出来ない生々しい感情まで表出させてしまう。これまで犯罪を映像化するに於いて自分が惹かれて来た理由はそこらにある気がする。でも『悪党』はそんなもんじゃない。そんなところも超えている。もしそういうところまで描けるなら描いてみたい。テレビドラマというジャンルの中で、試みてみたい。

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