古川優香、YouTuberユニット“さんこいち”結成当初は「色々言われました」ほりえりく・Yapp!との特殊な関係性「離れることは今後もない」<モデルプレスインタビュー後編>


【古川優香/モデルプレス=4月24日】3人組のYouTuberユニット「さんこいち」に所属する古川優香(ふるかわ・ゆうか/22)のモデルプレスインタビュー後編。後編では、さんこいちの2人(ほりえりく、Yapp!)との関係性、YouTuberという職業に対する思いから、彼女の魅力を紐解いた。

モデルプレスのインタビューに応じた古川優香 (C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた古川優香 (C)モデルプレス
◆古川優香、さんこいち結成当初は「色々言われました」

― 古川さんは最初に読者モデルの仕事を始めてからさんこいちを結成されたんですよね。経緯を改めてお伺いしてもよろしいでか?

古川:まず高校生のときから読モの活動をしていて、事務所に誘って頂いたので、それで上京しました。YouTubeを始めたのは上京して2年後とかですね。普段から3人でふざけたことをして携帯で動画を撮ることが多くて、その延長線上でやろうと、りっくんに言われて、最初は「えー?」という感じだったんですけど、そのときはYouTuber自体がそんなに流行ってなかったし、そんなに大したことにならんやろうな、身内のノリやろうな、というくらいの感覚であんまり始めることにも抵抗はなくて、まさかこんなことになるとは思ってなかったです(笑)。

さんこいち/(左から)ほりえりく、古川優香、Yapp!(やっぴ)「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/むっち(画像提供:KADOKAWA)
さんこいち/(左から)ほりえりく、古川優香、Yapp!(やっぴ)「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/むっち(画像提供:KADOKAWA)
― YouTuberの世界だと男女仲が良いのは普通ですよね。もっと上の世代の人たちからすると驚く部分もあると思うんですが、そういう価値観の違いを感じることはありましたか?

古川:そうですね。さんこいちでYouTubeを始めるとなったときも、読モのときから私達を見てくれていた人はもう関係性が分かっていると思うんですけど、そうじゃない人たちからは最初はすごく色々言われました。やっぴがオカマキャラで特殊なので、さんこいちはそれでも分かりやすい方だとは思うんですけど。「男女の友情なんてない」という考えは今でもあると思うし、分かってもらえなくて当たり前と思っているけど、普通に接していたら周りも段々分かってくれるかな、と思っています。

― スタイルブックの中では「3人だから続けてこられた」ということも話していましたが、それを強く感じた瞬間はありますか?

古川:普段からすごいベタベタしていて、仕事じゃないときも遊ぶ、という感じではないんですけど、会ったら最近の出来事をポンポンって話すし、すごく良い距離感なんです。だから兄弟みたいな感じで、3人やからこそできる空気感があります。離れることは今後もないだろうなと思うし、YouTubeもこの2人としか一緒にできないと思いますね。当たり前な存在になっちゃっているので、特に強く思うことはないんですけど、チャンネル登録者数が100万人越えたときにお互い手紙を書き合うという企画をして、感動することはやる前から分かっていたんですけどいざ手紙をお互い読んだら泣いちゃって。多分この2人以外だったらこんなに涙が出ることもなかったんだろうなあと思いました。

◆さんこいち「喧嘩は1回もしたことがない」

― 第三者から見ると、チャンネル登録者数100万人も突破して、YouTuberとしてとても成功しているように見えると思うんですけど、ここに来るまで悩んだりしたことはありませんでしたか?

古川:うーん…でも結構YouTubeが自分の素というか着飾らずに発信しているので、大変な企画はもちろんあるんですけど、「しんどい」とか「やめたい」と思ったことはないですし、多分今のお仕事が自分に一番向いていると思います。

― 紅一点であることを強みに感じたことは?

古川:あんまり女の子扱いされないので、女が1人、ということを自分の中で意識したことはあんまりないんです。でもカップルでもなく一緒にやれているのが珍しいじゃないですか? 私的にはやっぴが中間という感じですごく面白くて良いバランス。どちらかというと私とやっぴが女子でりっくんだけ男、みたいな感じですね。

― 3人でやってきて今までで一番喧嘩した出来事とか危機的状況はありましたか?

古川:高校2年生ぐらいのときからずっと一緒にいてもう5、6年くらい経つんですけど、喧嘩は1回もしたことがないんです。お互いムカつくなと思うときは多分あるんですけど全員キツく言うタイプの人間じゃないので。たまにムカついてもすぐ機嫌は戻っているみたいな感じですね。

― 「怒ってるな」みたいに感じるときはある?

古川:分かります(笑)。

― お互い謝ることもありますか?

古川:うーん、悪いことをしたなと思ったら謝りますけど、話し合いをしたとしても冷静に意見を言い合って、全員納得して終わることが多いです。お互い「機嫌悪いな」と思うときは、ほったらかしにしています(笑)。

― 真面目な話し合いはよくされるんですか?

古川:たまーに。でも、ホンマにたまーにしかしないです。

― お互いがすごく良いバランスで成り立っているんですね。そういうのも含めてこの2人じゃないと、という。

古川:そうですね。私あんまり人に意見を言えないタイプなんですけど、やっぴとりっくんだと気を使わずに言えるので楽ちんです。

― そこまでの関係になるのには時間がかかった?

古川:いや、2人に関しては出会ったときにすぐに「仲良くなれそう」と思ったので、あんまり時間はかからなかったです。そこからずっと一緒におるわけじゃないんですけど、昔から今と変わらない距離感で絶対に仲良い友だちみたいな感じです。

― 古川さんにとって一言で言うと、さんこいちはどんな存在ですか?

古川:やっぱり兄弟、家族。りっくんがお兄ちゃんで、やっぴと私が双子のうるさい弟たちです(笑)。

◆古川優香、YouTuberの台頭に驚き

― YouTuberという職業に対して、ご家族はどういう反応をされていますか?

古川:まず高校卒業して東京に行くと行ったとき、お母さんは「良いんじゃない? 好きなことしいや」みたいな感じだったんですけど、お父さんはそういう特殊な仕事をすることに対して反対気味で「行かん方が良いんちゃう?」と言っていました。でも、YouTubeは元々こんな100万に見られるようになるとか思っていなかったし、普通に友だちのノリだったので、特に親には相談もせずに急に始めて。今ではおばあちゃんとか親戚の人とか、地元の友だちも帰ったら「すごいね」と温かく迎え入れてくれます。YouTuberが職業として世に名前が知れてきたというのもあると思うんですけど、今は理解してくれていて、お父さんはあんまり何も言わないですけど(笑)、動画を見てくれているみたいです。

― 今、YouTuberが10代にとって憧れの職業になっています。ここ数年で世間的な評価や社会的地位など、YouTuberを取り巻く環境は大きく変わっていると思うんですけど、それに対してはどう思いますか?

古川:YouTuberに「なりたい」と思ってなることももちろん良いと思うんですけど、自分は「なりたい」と思ってなったというよりは、自分の好きなことを続けてきたら自然とこうなった感じなので、少し不思議な感覚ですね。好きなことを発信しているときが自分も一番楽しいし、その楽しさが相手にも伝わると思います。

― 状況が変わっていることは実感しますか?

古川:めちゃめちゃ変わりました。まず見てくれている人の数が増えて、その応援してくれている人のおかげでこんな本も出せたし、すごく自分のやりたい仕事をさせてもらっているので「YouTubeすげえ」という感じです(笑)。

◆さんこいちの将来・古川優香の個人的な展望は

― さんこいちの対談の最後で「それぞれ10年後には多分YouTubeやってないと思う」という発言があったんですが、いつまでやるとか、ゴールのようなものは明確に決めてないですか?

古川:そうですね。やめる、と決めているわけではなくて現実的にやってないやろうな、という意味です。いつまでにやめるかは決めていないし、YouTubeを活かして自分の好きなことをお互いできればそこが自分的にゴールなんじゃないかなと思いますね。YouTubeがなくなっても3人で変なことをして遊びたいです(笑)。

― 古川さん自身が今後やっていきたいことはありますか?

古川:今まではSNSで発信することが中心だったんですけど、今回スタイルブックを作って、物を作ることって大変だけど楽しいなと思ったので、これからもやりたいなと思いました。

― プロデュースとか?3人でファッションブランド「RYBC」もやられていますよね。

古川:そうなんですよ。でも1人でもちょっと頑張ってみたいなと思っています。

― 個人チャンネルは去年の10月から始められましたが、始めたきっかけは?

古川:りっくんもやっぴもチャンネルをそれぞれ持っていて、私もやりたい気持ちはあったんですけど、更新できひんくなっちゃったらどうしようと思っていて、意地でずっとやっていなかったんですけど、周りに勧めて頂いて。でも、言われなかったらずっとやっていなかったので今は始めて良かったなと思います。

― 今後もゆるい感じで続けていきたい?

古川:そうですね。結構さんこいちは毎回企画が決まっていて、それも普通に楽しいんですけど、個人は自分のしたいことをゆるくできれば良いなと思ったのと、まだ出していないんですけど女1人なのでメイク動画みたいのもあげていきたいなと思っています。

部屋着グラビアにも挑戦「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/Genki Ito(画像提供:KADOKAWA)
部屋着グラビアにも挑戦「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/Genki Ito(画像提供:KADOKAWA)
― ファンの方の反応はどうですか?

古川:「ダイエットします」という動画を出したときも、私が普通にMAXと一番痩せていたときと今の体重とかを話したら、皆も「私も今何キロで~」みたいにすごく包み隠さずコメントをくれて、「一緒に頑張ろう」と言ってくれたので、文字よりもやっぱり動画の方が表情とかも分かって伝わりやすいし、すごく近くなった気がして嬉しくて。ファンの子と喋っているような感覚で個人チャンネルもやっていきたいなと思います。

◆古川優香の“夢を叶える秘訣”

― 最後に夢を追うモデルプレス読者に向けて、古川さんの夢を叶える秘訣を教えて下さい。

古川:凹まない。やっぱりネットでこういう活動をしていたら、叩かれることとかもめっちゃあるんですけど気にしてても仕方ないし、テンションをそれで下げてしまったら、嫌な気が舞い戻って来るなと思うんで、私は凹まず、明るく、自分のやりたいことをやっています。

― 凹まないのは、元々の性格?それとも何かきっかけがあって変わった?

古川:うーん、あんまり傷つかなくて。でもやっぱり普通に生きているよりは、すごくキツい言葉とかも言われるんですけど、鋼の心を持って生きています。夢を叶えたいなと思ったら大人とかに色々言われることもあると思うんですけど、気にせず凹まず、やりたいことを貫くこと。やりたくないことはやらなくて良いんじゃないかな。私はYouTubeがすごく自分の型にハマっていて、ありがたいことに自分がやりたいことをやらせて頂いているというものあるんですけど、やりたくないことよりはやりたいことを頑張った方が良いと思います。

― ありがとうございました。

◆古川優香のカリスマ性

実際に会っても「こんな顔面が欲しい…」と“切実に”思ってしまうほどの可愛さだったが、話すと飾らない謙虚さ、ひたすらに自然体な魅力がひしひしと伝わってきた。

ルックスだけではなく、男女の性別を超え、周りから愛されるその内面も含め、「切実に、 古川優香になりたい」――――そう思わせてくれるのだろう。

きっといつかそれがYouTubeという形ではなくなったとしても、彼女のカリスマ性は変わることなく、周りを惹きつけ続けていくはずだ。(modelpress編集部)

■古川優香(ふるかわ・ゆうか)プロフィール

古川優香 (C)モデルプレス
古川優香 (C)モデルプレス
身長:153cm
出身:大阪府
生年月日:1997.1.15
血液型:AB
趣味:旅行、メイク
特技:変顔、合気道(受け身のみ)

WEGO心斎橋店にてスタッフとして勤務中、スカウトを受けた事をきっかけに、青文字系の雑誌やWebを中心に読者モデルとして活躍。高校卒業後に上京し2017年、ほりえりく、Yapp!(やっぴ)とともに、さんこいちというユニットでYouTubeチャンネルをスタートする。

◆「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」

「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」(画像提供:KADOKAWA)
「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」(画像提供:KADOKAWA)
「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/Genki Ito(画像提供:KADOKAWA)
「#てんこもりフルカワ 古川優香スタイルブック Make & Fashion」Photo/Genki Ito(画像提供:KADOKAWA)
B5判変形、112ページ、オール4C
定価(本体1,400円+税)
ISBN:978-4-04-896447-0
発行:KADOKAWA



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