松坂桃李、松重豊に責められる<パーフェクトワールド>


【パーフェクトワールド/モデルプレス=5月21日】俳優の松坂桃李が主演を務めるドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレ・フジテレビ系毎週火曜夜9時~)の第5話が21日に放送される。

松坂桃李(C)カンテレ
松坂桃李(C)カンテレ
同作は、不慮の事故により車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹(松坂桃李)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせていくことで2人の生き方が変化していくラブストーリー。

先週放送の第4話では、次第に長沢葵(中村ゆり)の代わりに樹を支えたいと強く思うようになったつぐみが、介護の勉強を始める。しかしそれがきっかけとなり、次第に2人はすれ違いだす。そしてついに、疲労がたまっていたつぐみが、駅のホームから転落してしまう。

(左から)瀬戸康史、松坂桃李、山本美月(C)カンテレ
(左から)瀬戸康史、松坂桃李、山本美月(C)カンテレ
第5話では、何もできなかった自分を激しく責める樹は、さらに追い打ちをかけられるように、つぐみの父・元久(松重豊)からも、ものすごい剣幕(けんまく)で責められてしまう。

松重豊、松坂桃李(C)カンテレ
松重豊、松坂桃李(C)カンテレ

◆松重豊が演じるうえで意識していること

つぐみのことを溺愛し、複雑な親心を抱えた父・元久を演じる松重。SNS上では親の目線について「親の目線も理解できるだけにツライ」、「親の気持ち、心に突き刺さります」といった共感が多く寄せられている。松重にドラマの話を聞いてみると「娘の彼氏が障がい者であるという事実を、リアルに受け止めるということが、この役を演じる上での使命かなと思っています。極端に作らず、コミカルに走るわけでもなく、悪役に走るでもなく“もしかしたら、こんなことを言ってしまうかもしれない”“こんなひどいことを伝えてしまうかもしれない”ということを、リアルに演じた方がいいのかなと思っています」と語った。

松重豊、松坂桃李(C)カンテレ
松重豊、松坂桃李(C)カンテレ
さらに役を演じるうえで、どんなことを意識しているのか、尋ねてみると「言葉では“障がい者と付き合うことは全然問題ないよ”と言いながらも、心の中で葛藤を抱えているリアルさ、反対しながらも自分の中の倫理観と戦うあいまいさや危うさを伝えるべきだと思っています。一筋縄でいかない、心の動きを表現したいと思います。このドラマの中では、お父さんも揺れ動いていくと思うんです。全然違うことを言ってしまったり、つじつまのあわないことが出てきてしまったりと思うんですよね。そのあたりを、物語としておもしろく作り出せたら、心の中のわだかまりが垣間見えたら、と思います。あとは、社会の中での表向きの顔も出てくるでしょうし、複雑なバランスの中で揺れ動く部分が、演じるうえでおもしろいなと思います」と役を分析する。

最後にドラマのみどころを尋ねると「いろいろなことを、家族や友達同士で意見交換することも、このドラマを通して広がっていけばいいなと思っています。まずは見ていただきたいです。老若男女、お父さんはお父さんの目線があるし、お母さんの目線もあるし、ラブストーリーの中にある厳しい現実も見えますからね。これからオリンピック・パラリンピックがありますし、そういう領域に触れていくことは、ドラマの世界でも意味があるんだろうなと思います」と語った。(modelpress編集部)

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