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『シン・ゴジラ』の発声上映回での悲しい話

人気芸人の皆さんに、自らの身の周りで起こった面白かった出来事・不思議な出来事などを自由に話してもらう「ちょっと聞いてもらえませんか?~芸人小噺~」。果たして、今回はどんなエピソードが飛び出すのか!?

今回、小噺を披露するのはこの人!

フルーツポンチ・村上健志さん

 

 

チョコプラ長田に感化されて…

 

 
 

村上:映画の『シン・ゴジラ』が上映されていた時の話です。1回観てすごい面白いなと思っていたら、特別に発声上映の回があると聞いて、そのチケットを取ったんですよ。
発声上映というのは、映画上映中に普通観客は声出しちゃいけないんですけど、思い切り声出していいっていう上映なんですね。普通はアニメのアイドルが主人公の映画のコンサートのシーンとかで、一緒に声を出すみたいな上映方法なんです。『シン・ゴジラ』はそのために作られてないけど、いろいろあって発声上映を一回だけやることになったらしくて、そのチケットが当たってチョコプラの長田と行ったんです。当時、僕は発声上映がどんなものかわからなかったんですけど、他のお客さんは結構行ったことがあるみたいだったんですね。
そして、映画始まる予告編の前くらいでコンビニのCMがスクリーンで流れて、サンドイッチとかおにぎりが画面に出てきたときに、「おにぎり!」とか「サンドイッチ!」ってお客さんが言うんです。それで、CMソングの『デイドリーム・ビリーバー』がかかったらみんなで大合唱したりして、上映前からそういう空気になってまして。
それで、映画始まってからも、東京湾って文字が出てきたら「東京湾!」とか言うんですよ。あれって誰かが言ったやつがウケたりしたら、それをみんなが真似して言ったりするので、声を出すときにセンスとか勇気がいるんですね。
その発声上映で、一番盛り上がった部分がありまして。それが、ゴジラを倒すために口の中に何かを飲まされるシーンがあるんですけど、そこで“イッキコール”が起きたんです。
次の日のネットニュースにも、一番盛り上がったのはゴジラのイッキコールとか書かれてて。それを最初にやりだしたのが長田なんですよ。長田が「イッキ!イッキ!」って言ったのが会場全体に広がって。誰が言ったかは多分覚えられてないんですけど。それがすごい盛り上がっていて悔しかったから、長田の“イッキコール”の後に俺も、「飲んで飲んでゴジラ!飲んで飲んでゴジラ!飲んで飲んでゴジラ!ゴジラ!」って言ったら、それだけは誰も言ってくれなかったんです…。発声上映の中で一番静かな時間だったって話です。

 

以上、フルーツポンチ・村上健志さんの「ちょっと聞いてもらえませんか?~芸人小噺~」でした!
次回もお楽しみに!

 

(文・渡部隆太/辻健一)

再生時間: 3分0秒
動画1分あたりのデータ量目安は最大3.6MBです

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