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18年生きた金魚との別れ

人気芸人の皆さんに、自らの身の周りで起こった面白かった出来事・不思議な出来事などを自由に話してもらう「ちょっと聞いてもらえませんか?~芸人小噺~」。果たして、今回はどんなエピソードが飛び出すのか!?

今回、小噺を披露するのはこの人!

かまいたち・濱家隆一さん

 

 

無感情で串刺しに…

 

濱家:これは、結局人間が一番怖かった、といったような話です。
僕が保育園に通っていたくらいの時、地元のお祭りの夜店で金魚すくいをしたんですよ。
そこで、金魚を3匹ほどすくって、それを持って帰って家の水槽で育てることにしたんですね。
そのうちの1匹は数年で死んじゃったんですけど、残りの2匹のうちの1匹は12年くらい生きて、最後の1匹は僕が23歳くらいの時に死んだんで、18年くらい生きたんです!
といっても、金魚ってスキンシップを取れるわけでもないし、呼んだらこっちに来るとかもないじゃないですか。せやけど、18年も一緒におったからさすがに愛着が湧いていて、その金魚が死んだとき、めっちゃ悲しくて…。
しかも、夜店ですくった時は2~3センチだったんですけど、最後はフナぐらいデカなってたんですよ。
それで、あまりにも悲しいから新聞紙に包んで、淀川の河川敷に埋めに行ったんです。犬とかに掘り返されんのもイヤやから、一人でめっちゃ深く穴を掘って、埋めて、「ありがとう。今までご苦労さまでした」って、涙ぐみながら手を合わせました。
その後、夕方から居酒屋でのバイト行ったんですね。そこで僕、ほんのちょっと前まで涙ぐんで金魚に「ありがとう」と思っていたのに、ちょうど金魚と同じくらいの大きさのアユに、なんの感情もなく串を刺して焼いてたんです(笑)。
その時にふと、結局人間が一番怖いというか、勝手な生きものやなぁって思いましたね…。

 

以上、かまいたち・濱家隆一さんの「ちょっと聞いてもらえませんか?~芸人小噺~」でした!
次回もお楽しみに!

 

(文・渡部隆太/辻健一)

再生時間: 3分33秒
動画1分あたりのデータ量目安は最大3.6MBです

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