これまで放送されたドラマの中には、現在では再放送不可となっている封印作品も存在します。中には、想像もできない驚きの理由で封印された作品も…。今回は、封印理由に驚く再放送不可の名作ドラマをピックアップします。
 

 

■質問内容

封印理由に驚く再放送不可の名作ドラマはどれですか。3つ以内でお選びください。

■調査結果

1位：海猿 UMIZARU EVOLUTION（関連書籍が原作者との契約書なしに販売されていたから）　26.0％

2位：ギフト（栃木女性教師刺殺事件の犯人がドラマに影響されたと供述したため）　22.0％

3位：フードファイト（大食いで中学生が窒息死した事故があったため）　19.0％

4位：やまとなでしこ（出演者が逮捕されたため）　18.0％

5位：家なき子（壮絶ないじめが描かれている）　17.0％

5位：高校教師（壮絶ないじめが描かれている）　17.0％

5位：ぼくらの勇気 未満都市（芸能界を引退した出演者が出ているため）　17.0％

8位：金田一少年の事件簿（「占星術殺人事件」という小説とトリックが酷似しているため）　16.0％

9位：1リットルの涙（出演者が逮捕されたため）　15.0％

10位：銀狼怪奇ファイル～二つの頭脳を持つ少年～（猟奇的なシーンが多く、芸能界を引退した出演者がいるため）　11.0％

 

●海猿 UMIZARU EVOLUTION

ドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」は、漫画原作のドラマで、NHKとフジテレビでドラマ化された作品。海上保安官の活動を描いており、普段見ることのできない海上保安官の姿が感動を呼び大ヒットしました。フジテレビのドラマは劇場版「海猿 UMIZARU EVOLUTION」も制作されほどの人気に。

映画とともに話題を呼んだドラマですが、現在は再放送不可。「海猿」の関連書籍が契約書なしに販売されていたことで漫画の原作者とトラブルになったことが原因とされています。原作者の佐藤秀峰氏も、「海猿」ドラマの再放送は永久にない、とTwitterで明言。残念ながら今後の復活は見込めなさそうです。

 

●フードファイト

2000年に放送された「フードファイト」は、そのタイトルどおり、フードファイターをテーマにした作品。そのため、毎回大食い・早食いのシーンが登場します。

大食いを取り上げた番組は現在でも多数放送されており、これだけでは内容的に問題なさそうに思えますが、2002年、中学生が給食中にパンの早食い競争をしてのどにパンを詰まらせ窒息死する事件が発生。事件を受け、「フードファイト」の続編の制作やDVD化、再放送は白紙となりました。この窒息死事件はテレビ業界にも大きな影響を与え、当時はこのドラマだけでなく大食い・早食い関連の番組は一時休止されました。

 

●金田一少年の事件簿

KinKi Kids・堂本剛さんの代表作でもあるドラマ「金田一少年の事件簿」。90年代に放送され、最高視聴率30％台も記録した大ヒットドラマです。その記念すべき連続ドラマ第1話が「異人館村殺人事件」。

功名なトリックが採用されているこのエピソードですが、トリックが島田荘司氏の小説と酷似していることが発覚し、問題に。島田さんが映像化を拒んでいたことから、現在放送はできず、DVDにもこの話は収録されていないそうです。

 

 

2022年4月
調査対象：20～50代の男女