奴隷と廃墟が通奏低音 『江藤淳はいかに「戦後」と闘ったのか』風元正著 <書評>評・伊藤氏貴(文芸評論家)

 『江藤淳はいかに「戦後」と闘ったのか』風元正著(中央公論新社・2750円) 昔々、文芸評論家が偉い時代があった。彼らは、文学だけでなく、世の中のあらゆることに意見を求められた。 というのも、文学が社会なり時代なりを深く穿(うが)っていたからだ。文学を足掛かりに、積極的に社会に向けて発言し、それが重…

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