ケアコラム

生理に関するチェック&ケア

(04/02UP)

豆知識①生理用品ができる前

●生理用品が出来る前、昔の人は、生理のときどうしていたの?
昼用・夜用・多い日用・薄型・羽根つき・かぶれやムレの少ないもの・肌にやさしい布ナプキン・おりものシートにオーガニックコットン布ライナーとまで、多種多様な製品が発売され、好きなタイプのナプキンが当たり前のように選べます。

しかしわずか半世紀前まで、我が国には生理用ナプキンというものは販売されていませんでした。1961年に「40年間お待たせしました!」と有名なキャッチフレーズでアンネナプキンが登場し、そこから初めてナプキンが使われるようになったのです。

「40年間お待たせしました」の意味は、アメリカではすでに1921年にナプキンが市販され急速に普及していたからです。
ではそれまではどうしていたか?といえば、ちり紙等を芯にして、周りに脱脂綿を巻いた手作りナプキンでした。股の部分がゴム製の月経帯と呼ばれるサニタリーショーツで押さえるのですが、モレたり、ズレたり、ムレたりと使い勝手は悪く、女性の活動を制限していました。

一方、着物の下着は腰巻というさらに昔の日本女性には、丸めた脱脂綿や紙を膣内につめる、いわゆるタンポン方式も愛用されたようですが、中には取り出せなくなり、膣炎を起こすなどのトラブルもあったようです。

戦前の女性たちは早婚・多産で生涯の月経回数はわずか50回程度ではなかったかとも言われています。それに比べ、現代の私たちは11~12歳の初潮から50代の閉経まで、晩婚・少子化の影響を受け、生涯月経回数は何と10倍近い500回ほど。多すぎる月経回数は子宮や卵巣の負担も大きく、子宮内膜症や卵巣がんなどの心配も指摘されています。

生理中の不便さだけではなく、このような社会環境や生活の急激な変化が、バラエティに富んだ便利な生理用ナプキンを生み出したとも言えるでしょう。


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