医療ルネサンス
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手探りの緩和ケア(6)病棟あるべき姿とは

手探りの緩和ケア(6)病棟あるべき姿とは

西原さんの部屋には、看護師に毛筆で書いてもらった「緩和ケアセンターの理念」が貼ってあった(画像は一部修整しています)

 今年6月から、中津市民病院(大分県中津市)は「入退院基準」という院内ルールを見直した。緩和ケアセンターで過ごすがん患者の西原ケイ子さん(86)の退院話をきっかけに、病院幹部が話し合い、緩和ケア病棟に60日までしかいられないという取り決めを緩めることになった。

 原則は、それまでと変わらない。ただし、さらに入院が必要とみられる場合は改めて審査し、認められれば、最大2か月まで延長する。西原さんは60日を超えても、センターで過ごせることになった。

 患者側からすれば、場合によっては理不尽にも見えるこのルールは、「『社会的入院』を生まないためのくさび」と、センター長の武末文男さんは言う。

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