注目:約2年2ヶ月ぶりに日本のリングに上がる井岡が日本人男子初の4階級制覇を狙う。井岡は昨年大晦日にマカオでドニー・ニエテス(比)とハイレベルな技術戦を展開したが惜敗。再起戦で再び世界に挑む運びとなった。発表会見では、「再起戦で世界戦ができるのはビックリした。背水の陣だと思っているので勝つしかない」と覚悟を口にした。ベルトを争うパリクテは昨年9月に米国でニエテスと同王座をかけて対戦。一進一退の攻防を繰り広げた末、三者三様の引き分けを演じた。173㎝の長身から繰り出される強打が武器で井岡も、「アグレッシブで若くて勢いがありパンチ力のある選手」と警戒している。井岡は試合直前まで米国ラスベガスでスパーリング合宿を行い決戦に備える。スーパーフライ級でもパワー負けしていない井岡はこの難敵にどのように立ち向かうのか?

注目:昨年の大晦日にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に完勝し、2階級制覇を達成した京口の初防衛戦。減量苦から解放された京口は持ち前のパワーに加え、接近戦でのテクニックにも磨きがかかった。挑戦者のナコーンはムエタイで200戦170勝以上の戦績をマークし、世界王者にまで輝いたサウスポー。2017年にボクシングへ転向すると地域タイトルを獲得し11戦全勝(5KO)で世界初挑戦する。京口には格の差を見せつけての豪快なKO勝利が求められる。

注目:戦うシングルマザー吉田の世界初挑戦。総合格闘技とキックボクシングから転向した吉田はフィジカルの強さと試合運びの上手さで頭角を現すと、17年10月に初代日本女子バンタム級王座、昨年8月には空位のOPBF王座を獲得し、世界を期待される選手にまで成長した。吉田は「大きな舞台で背筋が伸びる。世界挑戦は格闘技人生において最上級の試合。人生が変わると思っている」と試合への想いを語った。相手のモートンは今年3月に日本女子ミニマム級王者の日向野知恵(スパイダー根本)とのタイトル戦で判定勝ちしWBOアジア王座防衛した。ガードが高く手数の多い好戦的なタイプだ。吉田は主戦場のバンタム級から1階級落としての挑戦となるが、体格のアドバンテージを活かしたい。