減災カレンダー

04.14

熊本地震 地震の概要と現地のいま

どんな地震だったのか

熊本地震では、最大震度7の地震が2016年4月14日21時26分、4月16日1時25分と、短期間に2回発生しました。

また、震源となった断層付近では地震活動が活発となり、最初の地震から4月30日までに震度5弱以上の地震22回を含む、合計3000回を超える身体に感じる地震が発生しました。

強い揺れは、18万棟を超える住家被害やインフラ被害、土砂崩れなどを引き起こし、50人の方が地震による直接的な犠牲者となりました。

関連死で亡くなられた方は、熊本県、大分県を合わせて170人(2017年4月10日現在)となり、地震の影響により発生した2016年6月の豪雨災害による5人を含めると犠牲者は225人となっています。


るどるふ@熊本さん
(熊本県嘉島町)

続いている災害


西原村小森仮設団地

2017年現在、現地の状況を確認してみると、建て直された建物もあれば、倒壊した建物が撤去され更地になっているところ、地震直後とほとんど変わっていないところなど、さまざまです。

道路など公共施設も、土砂崩れによる通行止が続いているなど、まだこれからというのが現在の姿。

実際に「最近になって、やっと次に進もうという感じになってきた。これまでは熊本地震そのものが、ずっと続いているようなイメージだった。」と被災された方が話されていました。


西原村地域支え合いセンター

避難所は閉鎖されましたが、応急仮設住宅や、みなし仮設住宅で避難生活を続けている方が多くいます。

みなし仮設住宅の場合は、コミュニティから外れることによって情報不足となります。特に一人暮らしの場合は、変化などにも周りが気づきにくく、心労が重なって、体調を大きく崩される方が多いようです。

次につなげるために

大規模地震は、一瞬で生活に多くのダメージを与え、その復旧には長い時間がかかります。

災害関連死と認定された中には、避難生活でエコノミークラス症候群を発症した例もあります。予防策もある症例で、知っていれば防げた可能性がある、と災害医療関係者の方は話していました。

ウェザーニュースは、災害そのものだけでなく、発災から復旧、復興までの状況や予防策についても、都度記録し広く共有することによって、被害を軽減できればと考えています。

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