大雨になると、危険性が高まる土砂災害。がけ崩れの前兆や対応策をまとめました。

土砂災害の種類

土砂災害には大きく分けて、これだけの種類があります。なお、ウェザーニューズのがけ崩れ警戒マップは、２と３を対象にしています。

がけ崩れの前兆

がけ崩れとは、地中に大量の水分を含み、土の層から急激に斜面が流れ落ちることを言います。

がけから「割れ目」「ひび割れ」が入るということは、すでに土の層に隙間ができ、土砂崩れが起きる手前ということです。

また、山の木と木がこすれ合うことで「異様な匂い」が漂います。

土石流の前兆

土石流とは山の土砂や木、川底の石や土砂が上流で溜まり、大雨などによって一気に下流へと押し流されるものをいいます。

そのため川に「流木」が混ざったり、「濁る」ことがサインになります。

また川の「水位が急に下がる」ということは、上流で川の水がせき止められているということで、危険な状態です。

発見したらすぐに避難準備を

一般には、降り始めから１００ミリ以上の雨量になると、十分注意が必要となってきます。

昼間、上記のような現象にあったら、明るいうちにすぐにその場を離れ、親戚や知人の家に避難しましょう。

夜になると周囲が暗いため、大雨の中では水路と道路との区別がつかず、流される危険性があります。電話などで消防や役場に助けを求めることも一つの方法です。

土砂災害の前兆を見たり、小規模でも崩れた箇所を見つけたら、周りの人に連絡し、安全な場所に避難しましょう。