肌コラム

Vol.01:生理周期で変化する肌の状態、肌トラブルの原因と対策

(07/04UP)

生理周期を味方につけて、肌を磨く方法

毎日同じお手入れをしているのに、肌の調子がいい日もあれば、ニキビができたり、くすんでいたり・・・、女性の肌は、とっても微妙。
それは、生理の周期によって、体や肌が変化しているから。
生理周期に合わせて、スキンケアを工夫すると、グッと肌美人になれます。

生理に影響する 2つの女性ホルモン

生理周期は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスで決まります。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、子宮内膜を厚くして、妊娠の準備に備えるホルモンです。美肌ホルモンともいわれ、女性らしい体を作り、自律神経を安定させ、体を健康に保ちます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は、皮脂の分泌を促したり、PMS(月経前症候群)を引き起こしたり、生理前にむくんだりさせます。

4つの生理周期に合わせた 肌美人ケア

生理周期は、生理1日目から次の生理がはじまる前日までの28日(個人差があります)を4つに分けます。

原因1 生理に影響する 2つの女性ホルモン

生理周期は、生理1日目から次の生理がはじまる前日までの28日(個人差があります)を7日ごとに4つに分かれています。体がだるくなったり、匂いに敏感になったり、心もブルーになりがち。黄体ホルモンの分泌が減るので、体が冷え、血行が悪くなります。

◆対策◆

とにかく体を温めることに徹しましょう。また、鉄分が失われやすいので、レバー・小松菜・海藻などで補給することも大切。
お肌では、水分が失われやすく肌が乾燥する時期なので、十分な保湿ケア(化粧水・美容液・乳液など)が秘訣。

原因2 卵胞期は、お肌の美肌期

美肌効果の女性ホルモン:エストロゲンの分泌がピークとなる期間です。心も体も絶好調。自信がみなぎり、女性の魅力が高まる時。
肌の調子が最も良い時期で、顔色が良くなり、メークのノリもよくなります。新しい化粧品にチャレンジするのはこの時期。

◆対策◆

マッサージや角質ケアなど積極的な攻めのケアで肌を磨きましょう。
ビタミンC(野菜や果物)をたっぷり摂れば、さらに美肌効果がアップ。

原因3 黄体期前期は、お肌の不安定期

エストロゲンから黄体ホルモン:プロゲステロンが優位になり始めるため、気分が変わりやすくなる時期。体温が高く血行も良いので、やや赤みを帯びた顔色になります。
お肌は、皮脂分泌が徐々に活発になり、毛穴に皮脂がたまりやすく、ニキビができやすくなる時期です。

◆対策◆

洗顔を丁寧にすることが大切。大切なのは、洗顔3:すすぎ7というようにすすぎに重点をおくこと。
この時期は太りやすいので、糖分や脂肪分の摂取にご注意。

原因4 生理直前は、お肌のトラブル期

PMS(月経前症候群)で気持ちも肌状態も落ち込みやすい時期。むくみ・便秘・肩こりもやってきますし、イライラしたり、集中力がなくなり、心も体もトラブル状態。無理せず、ストレスをためないようにしましょう。プロゲステロンは減り始めますが、体温はまだ高く、オイリー肌が続き、ニキビができやすくなっています。また、紫外線に反応しやすいため、シミ・ソバカスもできやすく、くすみやクマが目立つようになります。

◆対策◆

ファンデーションやサンスクリーンでしっかりガードし、化粧直しを忘れずに。痒みや湿疹などのトラブルが最も起こりやすい時期なので、新しいスキンケアに変えるのは控えましょう。
全身がむくみやすくなるので、塩分やお酒は控えめに。

監修:乃木田俊辰 新宿南口皮膚科 院長 医学博士 皮膚科専門医 美容皮膚科・レーザー指導専門医 東京医科大学 皮膚科兼任教授

「健康」と「美」は万人が求める究極の目標であり、人生を有意義に送る基本です。この原点を忘れずに、皮膚に関するトラブル、悩みに適切に対応できるように心掛けております。
当クリニックは、今までの皮膚科やエステとは違うオールマイティーな皮膚科です。 皆様がたの「My皮膚科」としてお役に立ちたい所存です。
URL:http://www.hifuka.com/

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