妊娠中は無理は禁物と言いますが、運動はしていいのでしょうか?日常生活の中で実はやってはいけないことって?
マタニティライフにおいてOKな行動とNGな行動をまとめました。
妊娠中に激しい運動は厳禁ですが、適度に体を動かすことは、体重管理やリフレッシュにもつながるのでオススメです。
自分が運動していいかどうか、またどんな運動が適しているのかは、次のポイントを目安に考えてみましょう。
1.ママと赤ちゃんの健康状態
・妊娠経過は順調であることを確認しましょう
・これまでの妊娠で、早産や流産を繰り返している場合は注意が必要です
2.運動する時の環境
・真夏の炎天下に屋外での運動は避けましょう
・陸上でのスポーツは、なるべく平坦な場所で
3.スポーツの種類
・オススメは、有酸素運動かつ全身運動です。楽しく長続きするものを選びましょう
・お腹を圧迫するもの、ぶつかったり転んだりする可能性のあるものなどは避けましょう
・妊娠16週以降の場合は、あおむけの姿勢になるものは避けましょう
4.運動の激しさ
・自分で「ややきつい」と感じる程度にとどめましょう。心拍数で言えば150 bpm以下が基本です
・ウオーキングや水泳など、連続して体を動かす運動の場合は、自分で「やや楽」と感じる程度まで
5.運動する時間帯、頻度
・できれば午前10時から午後2時の間に行いましょう
・週2~3回で、1回の運動時間は60分以内にしましょう
チェックをすべてクリアしている場合も、運動を始める前に医師と相談し、無理のない範囲で行うようにしてください。
<参考>
日本臨床スポーツ医学会学術委員会編「妊婦スポーツの安全管理基準」
妊娠中は車、電車、飛行機などの乗り物には乗らない方がいいとも言われますが、移動の際に乗り物を避けることは不可能です。
たとえば里帰りなどの際に飛行機か新幹線かで迷ったら、少しでも負担が少なく、自分がリラックスできる方を選ぶといいでしょう。
自転車については、事故や転倒の危険もあるので、できれば避けたいところですが、絶対に乗ってはいけないわけではありません。
ただし自転車の振動で子宮口が開きやすくなる場合があるため、流産や早産のリスクが高い人は乗らないようにして。
それ以外でも、少しでも不安がある場合は医師に相談してみましょう。
妊娠中は、バランスの良い食生活をおくり、ビタミン、カルシウム、鉄分などの栄養素をしっかりとることが大切です。
中でも「葉酸」は、赤ちゃんの脳や神経が正常に発達するためには欠かせない栄養素。ビタミンB群の一種で、枝豆、ほうれん草、ブロッコリー、サラダ菜、納豆といった食材に多く含まれています。
厚生労働省は、妊娠中、1日に480マイクログラム以上の葉酸をとることを推奨していますが、食事だけで十分な量の葉酸をとるのはなかなか難しいので、サプリメントで上手に補うといいでしょう。
ただし栄養素の中には、とりすぎてはいけないものも。