幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第71回
白骨温泉

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は長野にある「白骨温泉(しらほねおんせん)」です。
白骨温泉は、いつか行ってみたいと思っていた念願の温泉地です。
信州の山の奥のそのまた奥・・・その昔「白骨の湯に三日入ると三年は風邪をひかない」と言われた風情漂う温泉地があります。

恋愛の神様DX


白骨温泉はいつごろ開湯したのか詳しい文献は残っていないそうですが、鎌倉時代には北陸地方と幕府を結ぶ最短コースが開かれた際には、すでに湧出していたと伝わることからも、600年以上の歴史をもつといわれています。湯屋ができたのは江戸時代に入ってからで、以来歴史を重ね、山間のひなびた湯治場として栄えてきました。そんな風情あふれる面影が残る温泉地です。


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白骨温泉は、胃腸病、神経症、婦人病、慢性疲労などに効能があり、お肌に優しい「乳白色の湯」として知られていますが、湧出時には無色透明で、空気にふれると白濁していきます。白濁の要因は、温泉水中に含まれている硫化水素から硫黄粒子が析出することと、重炭酸カルシウムが分解し炭酸カルシウムに変化することです。そのために浴槽の淵などには白い炭酸カルシウムの固形物がたくさん付着しています。それが他の温泉にはない独特の湯の風景をつくっています。白骨温泉の名を世の中に伝えてくれた作家の中里介山が「五彩絢爛(けんらん)たる絶景」と褒めたたえたのも納得です。


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白骨温泉の地名ですが、地元旅館HPによると・・・土地に伝わる古文書に「白船」「白舟」とあります。これは栃の大木を六尺ほどに縛って、丸木船様に彫った「フネ」を称するものを輸送に用いていた際、その内側に温泉の石灰分が白く結晶したところから、それを「シラフネ」と呼んだのが由来だと言われているそうです。明治に入り、吉田東吾の「大日本地名辞書」が発行されると、そこには「白骨温泉、白船の湯と言う。」とあります。それが白骨の呼称の始まりと言われています。


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白骨温泉の珍しい観光スポットとしては、炭酸石灰成分が多く含まれた温泉の沈殿物が時間をかけて重なった「噴湯丘(ふんとうきゅう)」があります。
世界的にもたいへん珍しい球状の石灰岩などもあり、国の天然記念物に認定されています。
また、江戸時代に白骨温泉の霊泉的効能を得た湯治客の有志が建立したという「三十三観音」や江戸時代に建立された「薬師堂」、無数の白糸のような水の流れが美しい「竜神の滝」、自然あふれる散策道など、ゆっくりとした時間にトリップすることができます。


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「若山牧水・喜志子の碑(わかやまぼくすい・きしこのひ)」
『秋山に 立つむらさきぞ なつかしき 墨焼く煙むかつ峰にみゆ』
白骨を愛した明治生まれの歌人・若山牧水(わかやまぼくすい)は滞在した宿でこの歌を詠みました。そしてそこには彼の妻だった喜志子夫人が一緒に歌を残しています。
二人の残した歌は、今もなお強く結ばれた夫婦の絆を感じさせてくれます。


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お宿のお部屋は和風で落ち着いた佇まい。ほっと落ち着きます。やっぱり畳が好き。


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部屋のお風呂も半露天風呂仕様でとてもすてきでした。朝晩何度も入りました。至福。


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湯治場だった頃の雰囲気を残しつつ、渡り廊下がいくつも連なっています。
露天風呂の源泉は約三十五〜四十五度ほど。ゆっくりと湯治するには良い温度なのでしょうね。私は熱めが好きなので、雪のあるこの日はいささかぬるく感じましたが、それでも雪と乳白色の湯のコラボは最高です。


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温泉の後はお楽しみの夕食タイム。
地酒のラインナップが豪華でした。


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お料理は信州の食材をたっぷりと使った旬の味覚を堪能できるコース。


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地産地消の食材のひとつひとつが本当に美味しかったです。大地の恵みを感じました。


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翌朝には白骨温泉の地元の神社にご挨拶。
白骨温泉は一週間くらい、いろんな宿の温泉を楽しみたいと思うくらいお気に入りの温泉になりました。白骨温泉は、その地に行くまでちょっぴり難易度が高い場所にあるものの、だからこそ労力をかけてでも行く価値のある素晴らしい温泉でした。本当に時間を忘れてほっこりとできる癒しの場所です。多くの人たちが愛してきたのもわかります。
ありがとうございます。
次回は「貴船神社」です。
お楽しみに。

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