こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は前回に引き続き京都の「貴船神社（きふねじんじゃ）・奥宮」を紹介します。
貴船神社創建の地であり、森に囲まれた神聖な場所の雰囲気が漂っています。
奥宮は本宮の上流側700メートルの場所にあり、以前はここが本宮でした。



貴船神社は島根県の出雲大社、石川県の気多大社と並び、日本三大縁結び神社の一つに数えられるそうです。
夫の心変わりに悲しんだ平安時代の女流歌人である和泉式部が、「夫の心を取り戻したい」と参詣し、その後、夫と復縁したというお話は有名です。まさに絶大なパワーがありますね。




奥宮に向かう途中にある朱塗りの「思ひ川橋」の下には「思ひ川」という小さな川があり、谷川の水がさらさらと流れています。
昔は奥宮に向かう参拝者がこの川で体の穢れ（けがれ）を落とし、禊（みそぎ）を行っていたため、「おものいみかわ（物忌川）」と呼ばれていたそうですが、和泉式部が不仲だった夫の愛を取り戻すための参拝の際、この谷川で身を清めて恋の成就を祈ったことから、いつしか「思い川」と呼ばれるようになりました。なんともせつない思いが伝わってくるようです。




貴船名石「つつみヶ岩」
海底火山が噴火して流れ出た溶岩が固まったもので、高さ4.5ｍ、重さが43t。大昔ここは海底火山だったというびっくりの証明の石です。




御神木「相生の大杉」
同じ根から生えた日本の珍しい杉です。樹齢は千年。
ぴったりと寄り添って生えていることから夫婦円満の象徴「相生の大杉」とされているパワースポットです。美しい姿ですね。
ここで仲良くなりたい二人が祈ると、生涯を通して仲の良いご縁が続くといわれています。




さて、貴船神社といえば「丑の刻参り(うしのこくまいり)」が有名です。このルーツは、その昔、夫を取られた「宇治の橋姫(はしひめ)」が、相手の女を呪い殺すために、生きながらに鬼神になることを祈って行った呪いの儀式が行われたのが貴船神社ということから丑の刻参りの発祥の地ともいわれています。
しかし、本来の貴船神社の丑の刻参りというのは、呪いの儀式ではなく、高龗神(たかおかみのかみ)が貴船山に降り立った「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻」に心願成就を願って行う儀式だそうです。橋姫の儀式が強烈すぎて有名になってしまったことは、なんとも悲しいかぎりですが、できればポジテイブな祈りを持って貴船神社を訪れたいですね。





「桜門」を進んでいくとすぐ奥宮です。




奥宮の御祭神は雨や水を司る「高龗神 （たかおかみのかみ）」です。「闇龗神（くらおかみのかみ）」を祭神としますが、高龗神と同じ神であるとされています。
また、玉依姫命（たまよりひめのみこと）が祀られているとも言われています。
奥宮の主なご利益は、本宮と同じ「祈雨・祈晴」「農水安全」「商売繁昌」「夫婦和合」・・です。




貴船神社がパワースポットと呼ばれる所以はその「氣」ですが、その氣がどこから出ているのかというと、奥宮本殿の真下にある「龍穴」だと言われています。
龍穴というのは陰陽道や古代道教、風水術における繁栄する土地のことです。また龍穴は人目を忌むべき神聖なものから、誰も見ることが許されていません。
貴船神社は、奈良の室生龍穴、岡山の備前龍穴と共に、日本三大龍穴の一つということで、日本でも最大級のパワースポットだといえます。確かにここは何ともいえない荘厳な氣が溢れています。




この船のような形の石は「船形石(ふながたいわ)」。
御鎮座伝説によると「玉依姫命（たまよりひめのみこと）」が河内国から乗ってきた黃船を人目につかないように石で包み覆ったものだと伝えられ、今もひっそりと奥宮本殿の側に祀られています。本当にそのような伝説が感じられるような神秘的な船の形の石です。
この船形石は船乗りの方々からの信仰も厚いそうです。この船形石の小石を持って船に乗ると、航海を無事に終えられるという言い伝えがあるそうです。




「貴船神社・奥宮」には、とても強い神聖なパワーが溢れていました。
ぜひ「龍穴」の「氣」を感じてみてください。
ありがとうございます。
次回は「貴船神社・結社」です。
お楽しみに。