幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第82回
金閣寺

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都の「金閣寺」です。
京都の観光の代表格でもあり、修学旅行や海外の方々もマストで訪れることの多い金閣寺は誰もが知る人気のパワースポットです。正式名称は、「北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)」といい、臨済宗相国寺派のお寺です。

恋愛の神様DX


金閣寺(鹿苑寺)は1224年に西園寺公経(さいおんじきんつね)が北山殿(きたやまてい)を造営し、氏寺・西園寺を創建したと言われている場所です。その後1397年に室町幕府3代将軍である足利義満が河内の領地との引き換えに譲り受け交換した後、改築・新築し、「北山殿」と呼ばれていました。
リフォーム、リノベーションしたということですね。
1420年に舎利殿は義満を開基とし、北山鹿苑寺に改められました。鹿苑寺の名称は義満の法号「鹿苑院殿」に由来しているそうです。義満は、幼いわが子の義持に将軍職を譲り、大御所としてこの金閣寺から執政を執り行っていたそうです。


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金閣寺(鹿苑寺 )といえば黄金に光り輝く美しい建物の「舎利殿(しゃりでん)」です。
この金色のインパクトから金閣寺と呼ばれるようになりました。
舎利殿は3階建て(3層造り)になっていて、よく見ると2階、3階部分には金箔が貼られていますが、1階部分には金箔が貼られていないんですね。
応仁の乱で多数の伽藍が破壊、焼失する中、幸いにも舎利殿 は破壊、焼失を免れたものの、1950年に放火により金閣寺は全焼してしまいます。その後再建が開始されて現在に至ります。明治には国宝に指定され、1994年には古都京都の文化財の中のひとつとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
全焼したのが最近のことにびっくりです。焼失さえしなければ人類の宝となっていたことでしょう。悔やまれます・・・。


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金閣寺の庭園様式は「池泉回遊式庭園」といわれ、国の特別名勝・特別史跡に指定されています。そして舎利殿の前のこの池は、「鏡湖池(きょうこち)」です。
禅寺の思想が反映されている浄土世界だといわれて、七宝の池とも呼ばれ、金・銀・瑠璃・水晶・珊瑚・赤真珠・深緑色の石が敷かれています。まさに宝石の池ではありませんか。
さらにこのようにお天気のいい日には、鏡湖池に舎利殿が鏡のように反射してなんとも美しい景色になっていきます。本当に美しいですね。
当時の方々はここに極楽浄土を夢見たのでしょうね。


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金閣寺の屋根の頂上をよく見ると、鳳凰が設置されています。
鳳凰は中国の伝説上の生き物で、東アジア全域の国の神話物語などにも登場し、権力や永遠の命の象徴とされています。ちなみに日本の一万円紙幣にも描かれていますね。
この鳳凰が設置された理由ですが、一つは金閣寺を災難等から守り、永遠の繁栄をもたらすように守り神として設置したという説。もう一つは、鳳凰は徳の高い君子の出現を予兆する生物といわれていることから、足利義満自身がこれから天皇に代わって国を治めていくということを誇示するために設置したのではないかと考えられています。金閣寺は圧倒的な権力そして権威を持った足利義満を象徴するような建物ですものね。
そして、実はこの金閣寺の鳳凰は1950年に放火され金閣寺が全焼した時、偶然改修中で取り外されていたことにより、幸いにも消失を免れ、本物は大切に保管されているそうです。なんだかそう聞くと、この金閣寺の鳳凰は魂を持っているかのようでもありますね。


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「厳下水(がんかすい)」
足利義満が手を洗うのに使ったといわれています。


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「貴人榻(きじんとう)」
昔、高貴な人が座られた腰掛椅子です。ちゃんと椅子の形をしています。


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「夕佳亭(せっかてい)」
舎利殿の北に立地している、茶室がある小屋です。江戸時代に、茶道家の金森宗和が建築しました。建物は数寄屋造りといわれる様式で、丘の上に建っていることから、金閣寺を見下ろすことができる場所に位置しています。
夕佳亭という名前の由来は、晴れた夕暮れ時の景観が美しく素晴らしいことからだそうです。その時間に金閣寺を見てみてもいいかもしれませんね。
ちなみに参拝時間は9時から17時です。


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「白蛇の塚(はくじゃのつか)」
古くから水神である弁天様の使いとされている白蛇を祀った五輪の石塔はパワースポットです。白蛇は、水神弁財天の化身でもあり、芸能福徳を与える神でもあります。
この塔の石にはそれぞれ意味があって、仏教の五大要素を表現しているそうです。
三角の石は「火」、四角の石は「地」、半月の石は「風」、丸い石は「水」、そして一番上の小さな石は「空」をイメージしています。なるほどですね。


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「不動堂(ふどうどう)」
金閣寺で現存する最古の建造物で、建立は1225年ですが、応仁の乱で焼失し、戦国時代の天正年間(1573〜1592年)に宇喜多秀家により再建されました。
不動明王を祀っており、本尊としている石造不動明王像は非公開、木造不動明王立像は国指定重要文化財です。
商売繁盛やストレス封じ、ガン封じ、恋愛成就などの祈願入りロウソクなどが人気です。


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金閣寺は参拝料金(大人400円/子供300円)で、このようなお札が戴けます。
金閣寺は春や秋、冬と何度か訪れましたが季節やお天気によって違う姿を見せてくれるので、何度でもリピートしたくなります。
ありがとうございます。

次回は「三千院」です。
お楽しみに。
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