幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第90回
銀閣寺

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は京都にある臨済宗相国寺派の寺院「銀閣寺(ぎんかくじ)」です。
室町時代に栄えた東山文化を代表する寺院であり、正式名称は「東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)」です。銀閣寺は古都京都の文化財の一つとして世界遺産に登録されていて、ミシュラングリーンガイドにも指定されている有名な観光地となっています。

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銀閣寺は1482年、室町幕府8代将軍の足利義政(あしかが よしまさ)が建立したお寺で、祖父である足利義満が建てた金閣寺をモデルにしています。
もともとは後継問題などで政治に疲れ果て、ついでに怖い奥様の日野富子から逃げてひっそりと静かに隠遁する目的で東山山荘を建てたのが始まりだったそうですが、完成して住む前に義政は死去してしまったそうです。
その後、遺言により菩提を弔うため、山荘は義政の法号である慈照院にちなんで慈照寺(じしょうじ)と名付けられ、禅宗の寺院になりました。
慈照寺内の観音殿が銀閣と呼ばれることから、寺全体が銀閣寺という通称で親しまれるようになりました。金閣寺に対して銀閣寺と呼ばれるようになったのは江戸時代のことだそうです。


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国宝「銀閣/観音殿」は室町時代建築の国宝建造物です。
上層の潮音閣に観世音菩薩木像を、下層の心空殿に千体地蔵像を安置してあります。
唯一現存する室町期の楼閣庭園建築の代表的建造物として有名です。
銀閣寺は、足利義政が茶道や連歌、水墨画などのさまざまな文化を愛好していたことから、東山文化の発展に大きく寄与し、日本文化の発展にも影響を与えた重要な場所となっています。


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本当は銀閣寺にも銀箔を貼る予定だったそうですが、11年間という長期にわたって繰り広げられた「応仁の乱」は、京都が主戦場だったため京都各地は壊滅的な被害を受け、資金難になり、実現しなかったと言われています。
絢爛豪華だった北山文化が終わり、質素倹約の東山文化に移り変わっていく様はまるで、昨今のバブル時代からの変遷を彷彿とさせますね・・。


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敷地には美しい池を中心に建物などが建てられています。
足利義政も隠居して静かに過ごしたかったことでしょうね。


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庭園の中央にある富士山のような美しい円錐台形の砂盛りは「向月台(こうげつだい)」と呼ばれるものです。高さが180センチあり、毎日手入れがされているそうです。
ここでは「白川砂」と呼ばれる京都特産の砂が使用されています。この砂は日の光を受けて白くなることから、京都の寺院ではよく使用されているとのこと。
向月台はこの上に座って東山に昇る月を待ち、月を愛でるために造られたという説がありますが、現在のような形になったのは江戸時代後期と考えられています。


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銀閣寺の本堂と正面に広がる白砂を盛り上げて造られている「銀沙灘(ぎんしゃだん)」は、月の光を反射させる役目のために整備されたといわれています。
一般人は夜にここの風景は見ることができないのが残念ではありますが、きっと月夜には美しく幻想的な風景がひろがるのでしょうね。
この向月台と銀沙灘が銀閣寺の魅力をアップさせていると言っても過言ではないでしょう。本当に月夜の晩に行ってみたいです・・・。


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庭から山腹をのぼると庭園内にある池につながっている「お茶の井」があります。この湧水は、足利義政がお茶を入れるのに使ったと言われています。水質も豊かなので、現在でもお茶会などの飲料水として使用されているそうです。きっとおいしいのでしょうね。


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銀閣寺の庭から道なりに山の斜面を少し登ったところに、展望台があります。
展望台からは一部の京都市街と銀閣や庭園など慈照寺全体を見渡すことができます。
銀閣寺の境内にはたくさんの楓の木が植えられているので、秋の紅葉シーズンに周りの山々が色づいた時には美しい風景を目にすることができるのでしょうね。


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また、銀閣寺の庭園は苔がとても美しかったです。苔マニアの方には必見の場所であること間違いなしです。悠久の刻が流れているのが感じられて、とても素敵でした。


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御朱印はこちら。
銀閣寺は「わび・さび」の感じられる静かで落ち着く場所でした。本当に気に入りました。
ありがとうございます。
次回は「二条城」です。
お楽しみに。

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